中国の省エネ市場

2006年7月20日 木曜日

早嶋です。



中国での電力不足解消には、まだ時間がかかりそうです。中国の重慶から帰国してきた友人の話では、電力不足を補う対策の一環として、建物によって空調の温度制限がされてあるそうです。例えばホテルでは23度。デパートでは26度と。去年までは、このような空調の規制は無かったようで、毎年、深刻になっていることが分かります。



経済の発展に伴って、人々の生活レベルが向上し、電力の消費量が急激に増加しています。統計によれば、中国人1人あたりの電力消費量は、米国の1/13、日本の1/8といわれます。しかし、都市部と農村部で大きく格差がある中国では、今後将来に渡ってエネルギーをめぐる問題が深刻化するのは間違いないでしょう。



中国の電力消費量は、年間におよそ10%の水準で増大すると言われており、供給不足が慢性的に続く状態です。特に大都市では、夏場の空調利用の拡大による電力不足が深刻です。上海市当局は6月中旬以降、製造業を中心とした日系企業を含む1万5000社に対して、工場の稼働日と休業日を入れ替えて操業するピークシフトの実施を通達しています。今後もさらに様々な電力使用規制が出されるために、中国での製造業のアウトソーズにも影響がでてくるでしょう。



中国政府は電力の増産を進める一方、エネルギー消費を抑える目標を掲げました。2010年までに対GDP比で20%削減する、です。これまで、省エネに全く無関心だった大国がこのような目標を掲げたことから、中国における省エネビジネスが拡大するでしょう。省エネに関しては、日本のメーカーが先行しているため、このようなメーカーの中国参入が今後予想されます。



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