会社の考え方

2009年12月9日 水曜日

ある会社の社長さんと話をしていました。合理的な考えです。日本の企業で仕事をしていると、この考えは受け入れられないかもしれません。しかし、その考えのままだと、世界の企業に淘汰されるかもしれません。前職は、このような仕組みによって会社は機能していましたが、起業して様々な会社と仕事をさせていただいたら、まだまだマイノリティーだった事が分かりました。皆さんに対しての会社って何ですか?ビズ・ナビ&カンパニーもこのような考えに近いです。

以下、会社についてざっくばらんに思ったこと。

会社と社員が喧嘩をした場合、会社が必ず勝ちます。資本力に差があるからです。従って、会社は社員に不利益を与えないように、初めから喧嘩しないで良い方法を考えます。

社員は大切だけれども絶対ではありません。会社は人に依存しないで仕組みを構築して、その仕組みに依存するためです。その社員がいなければ会社が機能しないのであれば、そのビジネスはとてもリスクが高くなります。その人しかできないビジネスで、その人が残業続きで体力を壊せば、そのビジネスはとてもリスクが高いです。

外注業者に依存するビジネスも同様です。その業者が倒産した場合のリスクを負う事になります。基本は内制化が望ましいと考えています。ただし、利益を出さなければならないので、全てを内制化するのにも無理があり、会社はそのバランスをリスクの兼ね合いを考えながら調整していきます。

社員は、会社で給料を頂いている限りプロです。それぞれの社員が決まった役割があり、その役割をこなし成果を上げる事は当たり前です。給料は、成果の達成具合によって評価されます。その場合、社員がやりたい仕事で成果を達成し続ければもっとも理想的ですが、中には、自分が何をやりたいか?が分からない人もいるでしょう。その時は、会社がその社員に仕事を命令します。しかし、基本は自分がやりたい仕事を探して、その仕事の中でリターンをあげていく事が大切です。

給与の支払い方も、年俸制が望ましいと思います。12か月の給料に、期待するボーナス、そして会社の退職金を事前に積み上げた額を足して、12で割って支払います。ボーナスをあらかじめ毎月の給料に載せる理由はシンプルです。例えば、会社と社員の折り合いがつかなくなり、辞める状況になった時、あと少しいたらボーナスをもらえるから残る、といった事が無くなります。もしこのような状況が続くと、一生懸命働いている社員からすると邪魔でしかありません。そのため、折り合いがつかなくなったら、その日で会社を辞めて頂く仕組みを構築するためです。ボーナスが毎月の給与に範囲得されていたら、待つ必要もないですからね。

退職金を給料に積み増して支払う理由は、会社は倒産するリスクを負っているからです。社員だからと言ってそのリスクを負わせるのは、少し乱暴かもしれません。退職金制度等がありますが、会社が倒産する場合、そのお金は最後に支払われる非常に弱い権利ですので、殆ど支払われないのが常です。だとしたら、会社が元気なうちに社員に支払っているのが筋です。後は、社員で給料の一部を蓄えたり、退職金として別口座に振り分けるなどするといいのです。勿論、社員に支払ったお金ですので決めるのは本人ですが。

我慢や根性という言葉は会社には必要ないかも知れません。我慢や根性で仕事をするという事は、最終的なアウトプットに良い影響が出るはずがありません。そして、その完成形はお客さんにとっても良いものにはならないでしょう。また、そのような環境でしか仕事が出来なければ、その仕事は初めから仕組みで動いていないのです。人に依存した仕事は結局、規模を拡大することが出来ない。従って、ビジネスの規模を伸ばす事もできません。これは会社でやることでは無く、個人で独立して行う範囲だと思います。

早嶋聡史



コメントをどうぞ

CAPTCHA