TTSとTTB

2006年5月15日 月曜日

早嶋です。



先日、円→ウォンの両替を行った時に、改めて為替コストについて考えてみました。為替コストとは、外貨を購入・売却する際に金融機関に1通貨単位についていくらかの手数料を払うことになり、その手数料分のコストを指します。このコストは、旅行などで外貨を両替する時以外にも、外貨預金などの際にも取引するコストとして生じます。



為替コストは金融機関によって異なりますが、各金融機関には、これらのコストを把握する相場表なるものが存在します。通常、外国為替でTVや報道で報告されている為替レートを仲値(なかち)と称し、これをTTM(Telegraphic Transfer Middle rate)と標記しています。金融機関はこのTTMを基に、売値と買値を決めています。



売値は、TTS(Telegraphic Transfer Selling rate)と称されます。これは、金融機関が顧客に対して外貨を売る、つまり円を外貨に交換する時に用いられる為替レートです。一方、買値は、TTB(Telegraphic Transfer Buying rate)と称され、金融機関が顧客に対して外貨を買い取る、つまり外貨を交換する時に用いられるレートです。



上記の定義を用いれば、冒頭で説明した為替コストは、仲値と外貨の売買に用いられる為替レート(TTS、TTB)との差をさします。TTSとTTBとの差は通常、スプレッドと呼ばれ銀行の場合、米ドルで為替コスト(手数料)1円、スプレッド2円。ユーロで為替コスト(手数料)1.5円、スプレッド3円をとっているようです。



外貨預金をする場合に、為替リスクを考えることは当然ですが、外貨を売買する時にはこの為替コストも考慮する必要がありますね。



—ただ今、ブログマーケティング実験中。—



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