カーブス

2009年11月2日 月曜日

カーブスの運動 2008年のフィットネスクラブの市場規模は約2900億円で会員数は276万人。経済産業省の調査資料を見ていると2000年頃より2006年頃まではフィットネスクラブの市場規模は成長しています。その後、横ばい。

世の中の製造業の数値を見ていると横ばいは良いように見えますが、2000年前後、順調に推移する日本市場のフィットネス人口は10%を超えるだろうと言われていました。しかし実際は3%前後。フィットネス人口10%の10という数字はアメリカにおけるフィットネス人口から来ています。つまり、アメリカのようにはいかなかった、というわけです。

フィットネスクラブの使い方は、1)激しい心配運動を行い筋肉増強、脂肪燃焼、健康的な肉体作り、といったいわゆるフィットネスクラブの方々が大歓迎する使い方、2)軽い運動で汗を流し、運動している気分を味合うという使い方、3)職場や家庭から解放される一種のコミュニティーセンターという位置付けの3通りか、上記の組み合わせが目的でしょう。

日本のアメリカでもフィットネスクラブの使い方は上記のどれかかその組み合わせでしょうが、普及が10%までいっている理由は別にあると思います。それは、自身の体系に対する恥じらいです。米国人は日本人のそれと違って、自分と他人を明確に区別して考えるので、体系が悪くても全く気にすることなく運動します。一方日本人は、自分の体系を気にする方が多いようです。そのため、人前であまり運動をしたくない!という気持ちがあってフィットネスクラブに逆に行きにくくなるのです。

この差がフィットネス人口3%と10%の差なのです。この羞恥心という日本人独特の考え方にフィットしたスポーツクラブがカーブスです。

カーブスはアメリカ生まれで、世界1万店舗、430万人もの方が通っている信頼のブランドです。世界一のフィットネスとしてギネスブックにも登録されています。日本でも約750店舗がオープン、店舗数日本NO.1のフィットネスです。女性の美容と健康に必要な運動(有酸素運動、筋力運動、ストレッチ)を無理なく30分でできるので忙しい女性にも支持され、次々に口コミで広がり、現在は全国で約25万もの方が楽しく通っています(HPより)。

では、何故カーブスは日本でも成功を収めているのでしょうか?ずばり、カーブスは従来の市場と別のセグメントをうまく狙ったフィットネスクラブだからだと思います。以下、カーブスの特徴です。

・滞在時間30分で女性専用
・リーゾナブルな会費
・店舗坪数が平均40坪
・ロッカーやシャワーの施設無し

カーブスは上記の特徴を基に、これまでフィットネスクラブに当たり前だった鏡や男性の視線や化粧という3つの障害をうまく取り除いているのです。女性専用にする事で男性の視線を気にする必要が無くなります。また、鏡も無いので化粧をしなくても自分の姿を気にすることなく運動に集中できます。そして、時間のない女性が気軽に参加できるように30分で出来るトレーニング方法を提供しています。もちろん立地戦略も通いやすい場所を提供しています。

そして、もうひとつの成功要因はフランチャイズ(FC)展開です。カーブスのFCの資料によれば、初期投資2200万円でランニングコストとしても5%のロイヤリティーフィーと広告分担3%と、フィットネスクラブを開設するお金に比べるとずいぶんとリーズナブルです。そして標準的な損益分岐点も300人の会員数と資料には載っています。選好する海外では、オーナーの70%が元会員の女性でその仕組みの良さを熟慮してFCオーナーになっているようです。

日本人の体形に対しての恥じらいを見事払い取ったカーブス、有る意味ブルーオーシャンを気づいていると言っても良いでしょう。

早嶋 聡史



コメント / トラックバック1件

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