不正の種類

2009年9月11日 金曜日

千葉県の不正経理問題で9日、記者会見した森田健作知事は、「もう一度生まれ変わるつもりで公務員としての原点を再認識し、県民から、信頼される県庁を一丸となって作らなければならない」と述べ、頭を下げた。

—–朝日新聞より抜粋—-



内容としては腹が立つ問題です。



これに関連して、アメリカの統計で次のような資料があります。2004年、アメリカの強盗事件の被害額合計が5億2500万ドル。1回の強盗事件での被害額は平均で1300ドル、と。対して、従業員による職場での盗みや詐欺は年間におよそ6000億ドルに及ぶという推定です。



この数字、強盗や押し込み、窃盗や盗難を合わせた被害額を合計した数字160億円を余裕で超えています。米国じゅうの犯罪者があの世まで盗み続けても足りない額です。



他にも面白い数字があります。米国の保険業界の報告では、毎年、個人契約の被保険者たちは財産損失を申請するときに実に合計240億ドルを架空に計上するそうです。また、米国の国税局の資料では、米国に支払われるべき税金と実際に支払われた税金の額には佐があり、推定で3500億ドルにも上ります。



今回の千葉県の事件を含め、世の中には2種類の不正があるようです。ひとつは上記の例のように強盗を連想させる不正です。そして、もうひとつが、多分自分が正直者と思いこんだ不正です。セミナー会場で借りたペンを持ち帰ったり、会社の備品を我が物顔で自宅で使用する。ホテルの備品を罪の意識も無く持ち帰る。とうとうです。



今回の千葉県の不正の発端も、後者の不正から始まったのでしょう。やっている本人は、罪の意識が無く、次第に度が過ぎてしまったのでは無いでしょうか?



これらの不正に対する内手としては、その罪を金銭に換算して当人に示すことです。従って、今回の不正に携わった人で金額が大きい上位2割くらいの人は、実名を公表して、その金額に対して賠償責任を問わせるなどの策を講じる必要があると思います。そのくらいのリスクがある事を公に明らかにしない限り、そもそも罪の意識が無い人なので永遠に無くならない手の不正だと感じます。



早嶋 聡史(はやしま さとし)





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