ブルータス、お前もか!

2009年3月25日 水曜日

早嶋です。



マンチェスターマンチェスター。誰もがイギリスの産業革命を学んだときに、その都市の名前を耳にしたことがあると思います。綿工業の機械化によって世界史に刻まれた都市です。現在人口は40万人、といっても昼間人口は100万人を超えていると思います。マンチェスターイングランドではロンドンに次ぐ金融の中心とされ、同時にポップカルチャーの発信地のようです。市街地は1.5km四方程度のコンパクトさで中心部の移動は徒歩でも可能です。



夕方の5時半過ぎにマンチェスターの中心地を歩きました。感じたことは、多くの人種や文化が街中にあふていていることです。また、ファッションセンスも実に多様。金融街特有のビジネスパーソンのスーツ姿からパンク、ロック、ダメージドジンズを腰ではくスタイルや、渋谷にいる女子高生みたいなものまで様々です。リチャード・フロリダが提唱するクリエイティブ資本論的に言えば良い街の条件の1つがそろっている証拠です。



空きただ街並みはデジャブのようです。マンチェスターの街もモールや路面店が混じりあい、GAPやH&M、ZARAなどのアパレルショップ、バーバリーやラルフローレンなどの高級店、Bootsなどの薬局(日本で言うマツキヨの高級店)にスタバなどのコーヒーショップなど、基本的にどこの街にもあるようなパーツで構成されています。それから繁華街や中心地であっても”to let”の看板であふれています。最も中心地のモールの中でもフロアごと店舗を募集しているところもあったぐらいです。



これに関して、たまたまローカルのテレビ番組で放送していました。「マンチェスターでも小売りの勢いが急激に落ちはじめている。購買者に対して小売の数があふれている。そのため今後、店舗の50%程度が最大なくなるのではないか?」と。



なんちゃってただし人が賑わっていない訳ではありません。ディスカウントストアや比較的に安い商品を取り扱っているお店、なんちゃって商品(見た目は良いが品質はそこそこに抑えた低価格商品)などを販売しているお店は、人だかりができています。また、街並みの中の多くは上記のような商品を提供しています。



東京の街並みが地方と似てきたように、世界中の街並みが同化している様子を垣間見た気分です。地域の特色は薄れ面白みが少ないです。今後、この傾向はますます続くと思います。情報化が進むことで情報が対象になるからです。対象になるのはテクノロジーも同様です。皆が携帯を持つことが当たり前になります。どこでもネットワークがつながります。すると最後は都市の機能も似通ってくるのでしょう。



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