戦略論⑦

2009年3月6日 金曜日

早嶋です。



富士フィルムさんで戦略立案の研修でした。本日は参加者の中に大学の同期がいて、いつもと違った環境でファシリテーションをしていました。友人もびっくりしていました。



ポーター戦略立案の研修では米ハーバード大学のマイケル・ポーター教授が提唱する競争戦略を主軸にファシリテートしています。競争戦略の骨子としては、外部環境や業界、そして競争相手を分析して自社の立ち位置、ポジショニングを明らかにして「何をしないか」を考えて戦略を展開するものです。

                                      ポーター理論の本質は、5-force分析により業界構造を5つの視点から分析して構造的に魅力があるか否かを判断します。構造的に魅力がある業界は比較的容易に市場参入が可能ですが、魅力がない業界では、他社と同様のことを行っていても生き残るのは難しいです。



5-force分析で重要(3つの競争戦略参照)なことは2つあり、1つはオペレーション効率を高めることです。オペレーション効率が高い企業は日本においてもグローバルスタンダーとを構築している企業が多いです。トヨタ自動車のカイゼンやカンバン方式、TQMなどは世界に誇れる経営手法となっています。



残りの1つはポジショニングです。これは、どのように他社と違った立ち位置を取るのか?で差別化による競争戦略を展開します。



競争戦略の上で、オペレーション効率を高めることと、戦略的ポジショニングを構築することは相反します。これはテーゼとアンチテーゼの関係に相当します。大局するシナリオを徹底的に両極端の位置から議論することによって自社の競争戦略を考える視点を提供してくれます。



※戦略立案の復習としてこちらを参照ください!



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