将来の負担

2006年4月4日 火曜日

早嶋です。



家計では、年間の収入から、それに見合った支出を行い、生活をやりくりしています。もし足りない部分があったらすぐ借金しようとはなりませんよね。では、国の場合、どうでしょう?国の収入は、歳入にあたり、国民の税負担でまかなわれます。



財務省「わが国税制・財政の現状全般に関する資料」によると、05年での歳出は82兆円、歳入は44兆円。つまり、入っていくお金よりも、出て行くお金の方が圧倒的に多いことが分かります。上記資料では、歳入は90年をピークに長期低落傾向にあります。これは、働く人が少なくなったりして税負担の絶対額が少なくなっているからです。一方、歳出の方は、2000年を境に下降しているものの、それまでの上昇が大きく影響しています。



国の場合は、この足りない部分を国債で補います。これは、いわば借金に当ります。では、どのくらいの国債を発行しているのでしょうか?05年の公債発行学は、同資料より34.4兆。国債の発行自体は、小泉さんが言うように多少は減少しています。しかし、国債は発行するだけではなく、返済しなければなりません。でも実際は、返済期日が来た国債は、借換債という名前に変わっているだけで、返済がされていません。これは借りたお金を返すために更に借金をしている事になります。(この詳細は、財務省の「国債発行予定額の推移」を調べると分かります。)さらに、財投債という新しい項目も出来て、結局毎年増えている借金は、新しく発行する国債である「新発債」、返済するために借金している「借換債」、それから「財投債」という形で、年々増加しています。



05年では、新発債34.4兆、借換債103.8兆、財投債31.3兆と合計、170兆円近い借金をしていることになります。2006年3月24日の毎日新聞によれば、05年12月末の国の債務残高は813兆1830億円で、地方の債務残高や財投債等を加えれば、1000兆円を超えます。この額を、国民は返済していかなければならないのです。将来の負担は、当然いまよりも大きくなっていきますね。増税は避けられないでしょう。



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