叱る1)

2008年12月7日 日曜日

長田です。



仕事上で部下をコーチする場合、「シカル」ことも重要です。「良いコーチ」を定義するなら「成果を出せること」ではないかと思います、この場合の成果とは「仕事上の業績」や部下の「業務遂行能力に関する成長」が挙げられます。そして、その成果を一定期間のうちに上げるためには叱ることも重要なフィードバックです。今日は「シカル」ことについて考えて見ましょう。



私はかつて企業で管理職として働いているとき、どちらかというと「鬼上司」でした。ついたあだ名が「ドナルド・ナガタ」、いつも怒鳴っていることから拝領したものです。社内で最もコワイと言われていたくらいでしたから、退職後にコーチという仕事を始めたときには、元の部下や同僚が余りの変容に驚いたほどでした。その時の自身のスタイルを肯定するわけではありません、しかし叱ることも部下の業績向上に繋がっていたと思っています。



前置きが長くなりましたが、今日の本題「シカル」ことについての私見を述べます。あくまでも個人的な考えであることは理解した上で読んでいただきたいと思います。叱る上で私が意識するべきと考えることは4つです。今日はそのうちの一つについて書きます。



1)「できなかったこと」を叱らない、「やるべきことをやらなかった」ことは厳しく叱る。



「何でこんなことができなかったんだ?」と叱っても意味がありません、できない仕事を命じた上司に責任があると思うからです。このような叱り方をすると、良い結果になることはないと思うからです。叱られた部下は、難しいことに挑戦することをしり込みするようになります、或いは部下が悪い結果を隠すようになる場合もあります。部下が高い目標を立てて挑戦しないと感じることがあれば、或いは「何でもっと早く報告しないんだ」という場面があったとしたら、この点を振り返ってみると良いでしょう。



「やるべきことをやらない」こと、「やるべきでないことをやること」に対しては、見過ごしてはいけません、「決して認めない」という断固とした姿勢が必要です。これはコントロール(管理)において重要です、コントロールとは「組織目標達成の確率を高めるための行動」ですが、「やるべきことをやる」ことは目標達成の大前提だからです。



続きは、また次回。



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