現在価値

2006年3月28日 火曜日

早嶋です。



あなたの正味の価値は?という内容を昨日投稿しました。正味の価値とは、将来的に生み出すキャッシュを現在の価値(現在価値)に割り引いた時の合計を表します。

(この場合は、将来的にプラスのキャッシュもあれば、マイナスのキャッシュもあるので、それの合算を現在価値に戻すので、正味の価値ということになります。)



現在価値について、簡単に説明します。例えば以下の選択肢があった時、どちらを選択しますか?



A:100万円を今すぐ受け取る

B:1年後に100万円を受け取る





よっぽどの人でなければ、A:100万円を今すぐ受けとる、を選択すると思います。(A > B)では、なぜでしょう?

例えば、100万円を思い切って投資をしたとします。株式で投資をしたら1年後に110万円になりました。この場合、1年間で10%の運用を行ったことになりますが、逆に言えば、1年間早くもらうことで、10%のプレミアムが付いたと言う事になります。1年後に受け取ったお金は、投資する時間がありませんので、そのまま100万円です。この1年間と言う時間の違いが判定基準になったと思います。



では、いくらだったら1年後にもらってもいいのでしょうか?これを考えるのが現在価値の考え方です。現在価値の考え方は、価値というものに、時間の概念を取り入れたものになります。先ほどの例では、1年間運用すると10%の運用益を確実に保障されているとすれば、1年後に110万円を受け取れば、1年間運用した額と同じ金額になります。



つまり、100万円と10%で運用できる前提があれば、1年後の110万円は同じ価値を持っていると言う判断が出来ます。このように、将来の価値を、現在の価値に割り引いて考える方法が現在価値になります。



A:100万円を今すぐ受け取る

B:1年後に110万円を受け取る

(A = B ※割引率は10%)



実際は、上記の例の10%(これを割引率などと称します。)をどのように算出するかが問題になりますが、投資をする時の判定の方法として非常に有効な手段です。



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実験の詳細は、06年3月10日の『ブログマーケティング実験』をご覧ください。



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