本日はNTTさんにてマーケティングのワークショップでした。参加者の方々、お疲れさまでした。
質問に在りました、マーケティングの参考書籍です。以下を参照下さい。
—-
マーケティングの参考書籍
簡単に流れを理解したい方は、まず、「実況LIVE マーケティング実践講座」を読んでみて下さい。その他、興味がある方向けに、つらつらと紹介しています。
■入門書
●実況LIVE マーケティング実践講座 (単行本)
須藤 実和 (著)
決して入門レベルではありませんが、セミナーで一通りお話した内容を整理するために最も適しています。実例は、サントリーの飲料ですが、流れやコンセプトを非常によく理解できます。
●マーケティングを学ぶ人が最初に読む本 (単行本)
重田 修治 (著)
内容は非常にシンプルに書いていますが、広く浅く取り上げられています。通勤時間の往復で読める程度ですが、全体像を把握することが出来ますので、深く読み進める前に取りあえず読むといいと思います。
■MBAで最も読まれている本
●コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版 (ハードカバー)
フィリップ・コトラー (著), ケビン・レーン ケラー (著), 恩藏 直人 (監修), 月谷 真紀 (翻訳)
こちらは、世界各国のMBAのマーケターが必ず読んでいる書籍です。ざっと目を通し、必要に応じて深く読むスタンスで良いと思います。
●産業財マーケティング・マネジメント (HAKUTO Management) (単行本)
マイケル D ハット (著), トーマス W スペイ (著), 笠原 英一 (翻訳)
B2Bや特に産業財のマーケティングに特化した書籍です。上記同様、ざっと目を通し、必要に応じて深く読むスタンスで良いと思います。
★★
更に、興味を持ったら以下のような書籍もいかがでしょうか?
■経営者とマーケターを比較
●マーケティング脳 vs マネジメント脳 なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか? (単行本(ソフトカバー))
アル・ライズ (著), ローラ・ライズ (著), 黒輪 篤嗣 (翻訳)
STPの発想は時に、経営者にとって縮小する戦略のように聞こえるかもしれません。このニュアンスの違いを理解しながらマーケティング戦略を説明しないとトップの声が強い会社はマーケティングが出来にくい環境になるかもしれません。そのような背景を経営者とマーケターに分けて話されています。
■行動経済学関連の書籍
●セイラー教授の行動経済学入門 (単行本)
リチャード・セイラー (著), 篠原 勝 (翻訳)
●経済は感情で動く―― はじめての行動経済学 (単行本(ソフトカバー))
マッテオ モッテルリーニ (著), 泉 典子 (翻訳)
●世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) (単行本)
マッテオ・モッテルリーニ (著), 泉 典子 (翻訳)
●予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (単行本(ソフトカバー))
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳)
上記は、全て行動経済学についての著です。近年、人間は合理的では無く感情によって非合理的な判断を合理的と考えている傾向が分かっています。消費者や最終意思決定者が決断をするときに何を考え、何を思うのか?そのような事を事前に考えながらプロモーションを行ったり、アプローチを考えたり、営業の作戦を考えたり。マーケティングをすすめるにおいて、非常に参考になる関連分野だと思います。
■ニューロマーケティング
●買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界 (単行本(ソフトカバー))
マーティン・リンストローム (著), 千葉 敏生 (翻訳)
●五感刺激のブランド戦略 (単行本)
マーチン・リンストローム (著)
●五感マーケティング (Nanaブックス) (単行本(ソフトカバー))
高橋 朗 (著), しりあがり 寿 (イラスト)
行動経済学と同様、今後、マーケティングの進め方に革命を起こす分野かもしれません。モノに飽き飽きして満足した時、人はインターナルな欲求を高めていくと思います。それは何か?精神とか安らぎといったモノです。これまでは全く計測する事が出来なかったので理論化して体系化する事が難しかったですが、脳に直接聴く方法がfMRIなどの医療技術の発展とともに徐々に可能になっています。それをマーケティングに応用したら?という神を冒涜する行為にも思える手法です。しかし、無意識は、実は脳が意識的に判断していることなのかもしれません。そこで、素直に脳に訊いてみよう!という潔い考え方なのです。
■ペルソナ
●ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする
ジョン・S・ブルーイット著
ペルソナ戦略は、マーケティング手法の一つで、例えばWebサイトを構築するときに、架空の人物「ペルソナ」を作り、その人物に相応しいWebサイトを構築していくような手法です。理論自体は、99年に米国でまとめられ、以後ネットを通じて世の中に浸透している手法です。マイクロソフト、アマゾン、フェデックス、フォードといった企業はマーケティングにペルソナを取り入れて行っています。
マーケティングのプロセスの中では、セグメンテーション、ターゲティングというフェーズがありますが、ペルソナでは、コミュニケーションを行いたい対象をもっと具体的にペルソナとして創り上げ、ユーザーの代表として考えます。そして、そのペルソナが最も好むマーケティング・ミックスを提供する考え方です。
本著では、ペルソナの考え方から、企業がペルソナ戦略を実行していくときのシナリオがこと細かく説明されています。
■分析関連
●数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する
岡嶋裕史著
データマイニングの手法を気軽に知りたい人向けに書いた著書です。福岡⇒東京の移動時間で読めるくらいのボリュームですが、分かりやすくまとめられた一冊です。
■2位以下の企業が取る戦略
●Eating the Big Fish: How Challenger Brands Can Compete Against Brand Leaders (Adweek Book)
こちらは、消費財のブランド戦略において、チャレンジャーの戦略、つまり、2位以下の企業が成熟産業において成功する方法を紹介した書籍です。こちらの書籍において、以下の内容を前提として議論が進みます。
●マーケットリーダー(売上シェア1位)でなくとも成功可能
●しかし、フォローワー企業は、今後ますます淘汰が進む
●つまり、2位以下の企業は、単に生き残るためにも、チャレンジャーになる意外の方法は無い。(ただし、純粋なニッチャー戦略は議論の範囲外です。)
チャレンジャーが、マーケットリーダーに対して戦いを挑むときに、ベンチマークをすることがいかに不毛なことであるかをまず、説明してます。著書では、リーダーとチャレンジャーは全く別の生き物であるが如く、解説しています。その理由は以下の3つです。
1)認知度による優位性
一般的に、企業の認知度が増すにつれ、リーディングブランドは、線形ではなく指数関数的に上昇します。これは、2位以下の企業が自社の認知度を上げるための活動を試みても、結果的にユーザーの頭の中ではブランドンの相対的な順位はそれほど上がらず、見返りが薄いことを力説しています。
2)購買行動による優位性
ユーザが購買行動を起こす際も、リーディングブランドは得意な現象が確認されています。2位以下の企業の広告量の投下と、それに反応して顧客が店舗に足を運ぶ関係は、ほぼ線形的な相関性があります。ただし、リーダー企業のときは、比較的小さな広告量の投下によって他の企業よりもはるかに大きな効果を上げる傾向が確認できる。
3)購買頻度による優位性
これは、いわゆるダブル・ジャパディ(Double Jeopardy)現象です。つまり、リーディングブランドを購入する人は、そのブランドの購入頻度も多くなるという現象です。
上記の3つによって、リーダーは、2位以下の企業に対して圧倒的な優位性を享受する傾向があるのです。そのため、レーダー企業のROI(対投資効果)は、2位以下の企業よりもはるかに効率が高いと説いています。
このため、2位以下の企業は、リーダーの様子を見ながら小さな改善を積み上げる守りのフォローワー戦略をとっては、今後の成長どころか生き残りをかけることすら難しいとしています。つまり、チャレンジャーとしての戦い方をとるべきなのです。
上記が、本著の序論の部分です。以下、本論では次のポイントを説明してチャレンジャーの信条として、チャレンジャーが取るべき戦略を解説しています。
⇒こちらも参照下さい!
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/1882
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/2302
早嶋聡史
2010年11月 のアーカイブ
NTT 1-Day-MBA マーケティング@新橋
ハンズの販促
東急ハンズは2011年3月の新博多駅ビル内の開業に向けて出張販促を行っています。
先月の10月は福岡シティーマラソンで、参加者に呼び掛けてデジタルカメラで撮影した画像をWebにアップしてWebをに誘導する販促。11月はツールド・フクオカ、自転車のイベントンに出店。毎回、商品の販売は行わないが、イベントに関連する商品を紹介したり、試用してもらう。週末には福岡の皇居に相当する、大濠公園や福岡市内で開催されるフリマにもテントを出店。
目的は知名度アップ。東急ハンズは福岡に常設展が無く、初めての出店となることから、少しでも開店前に店舗名を知ってもらい、店舗概要や品ぞろえのPRを地道に行っています。
素晴らしい。
早嶋聡史
マラソン大会を活かす
マラソン大会の実施は地方に取って集客の絶好のツールではないでしょうか?
ほとんどのマラソン大会は、前日か当日のエントリーを行います。従って、魅力ある大会は遠方からの参加者にとって宿泊が前提となります。また、多くのランナーは独りで参加するのではなく、集団での参加や、応援者を伴っての参加となります。
つまり、一人のエントリーであっても、その取り巻きの連中までもが大会会場に足を運ぶ計算になります。
そこで考えるべきこと。何のためにマラソン大会を実施するのか?多くの地方都市は経済の活性化や、地元のPRを兼ね、強いては大会が無くてもその地方に遠方から再び来てもらいたいのではないでしょうか?しかし大会を滞りなく実施することがゴールになって、そこに来た人に対して十分に情報提供が出来ていないと感じます。
確かに、エントリーした時には、地元の情報が詰まったパンフレットや資料を沢山頂きます。しかしよく考えると、情報提供のターゲットがことなると思います。また、提供している情報も発散しているため、伝わりにくいです。
例えば、大会にエントリーすると、1週間くらい前にエントリー受付用紙と当日のコースマップやスケジュールなどが同封された資料が郵送で届きます。ここに同封されている資料は、当日に参加するランナーのための情報です。
ランナーは前日か、または当時に現地に行って受け付けを行います。受け付けは必ず本人が行く必要があるので、遠方からの参加者は殆ど宿泊する必要があります。
当日もしくは、前日に受け付けを行うと、ほとんどの大会では、大会会場の観光情報やその都道府県の情報が載っているパンフレットを同封しています。
ここまで読んで何で情報提供の仕方が違うのか?と思うかも知れません。それは全ての情報をランナーに提供している点です。
まず、ランナーは当日は走るので観光等をする時間は在りません。当たり前です。でも、付添で来る人は、スタートとゴールの間、殆どすることがありません。ランナーの視点で考えると、大勢で行きやすい大会とは、取り巻きの人間も走っている間も楽しめる大会です。
通常、フルマラソンで中級者程度であれば、一度スタートすると4時間はゴール地点に戻ってきません。となると、スタートを見届けた取り巻きの人間は3時間くらい時間をもてあまします。
ここで、この走らないけれども大会に参加している人に注目するのです。例えば、1週間くらい前に郵送する資料の中に、この人向けの情報を入れておくのです。つまり、コース周辺の観光情報です。例えば、スタートが8時30分だったら、9時くらい~12時くらいまでのイベントを企画して、その情報を載せておくのです。スタート地点周辺に観光ポイントがあれば、スタート地点からゴール地点までを基軸とした観光コースのモデルを用意しておきます。1時間コース、2時間コース、3時間コースなど、ランナーのスピードに合わせてコースを用意します。
すると、ランナーを見送ってから戻ってくるまでの時間を取り巻きの人間も楽しむことができます。
このようにランナーに注目するのは当たり前ですが、ランナー意外のお客さんにも注目することによって、何をどのように提供し、どのように情報をつたえると良いのか?いろいろとアイデアがでてくると思います。
早嶋聡史
研修報告@山口県ひとづくり財団 情報分析力向上研修
本日は、山口県ひとづくり財団様で【情報分析力向上研修】を行ってきました。山口県職員の主任級課程の役60名の方々にご参加頂きました。
前半は、情報を分析する場合の視点の捉え方、考え方に付いて皆さんで議論した後、1次情報と2次情報の取り扱いについて考えました。後半は、分析した情報をどのように活用するのか?という点に主軸を置き、マーケティングの発想をベースにワークショップ形式での議論を行いました。
参加者の方々、お疲れさまでした。
マーケティングの参考書籍
簡単に流れを理解したい方は、まず、「実況LIVE マーケティング実践講座」を読んでみて下さい。その他、興味がある方向けに、つらつらと紹介しています。
■入門書
●実況LIVE マーケティング実践講座 (単行本)
須藤 実和 (著)
決して入門レベルではありませんが、セミナーで一通りお話した内容を整理するために最も適しています。実例は、サントリーの飲料ですが、流れやコンセプトを非常によく理解できます。
●マーケティングを学ぶ人が最初に読む本 (単行本)
重田 修治 (著)
内容は非常にシンプルに書いていますが、広く浅く取り上げられています。通勤時間の往復で読める程度ですが、全体像を把握することが出来ますので、深く読み進める前に取りあえず読むといいと思います。
■MBAで最も読まれている本
●コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版 (ハードカバー)
フィリップ・コトラー (著), ケビン・レーン ケラー (著), 恩藏 直人 (監修), 月谷 真紀 (翻訳)
こちらは、世界各国のMBAのマーケターが必ず読んでいる書籍です。ざっと目を通し、必要に応じて深く読むスタンスで良いと思います。
●産業財マーケティング・マネジメント (HAKUTO Management) (単行本)
マイケル D ハット (著), トーマス W スペイ (著), 笠原 英一 (翻訳)
B2Bや特に産業財のマーケティングに特化した書籍です。上記同様、ざっと目を通し、必要に応じて深く読むスタンスで良いと思います。
★★
更に、興味を持ったら以下のような書籍もいかがでしょうか?
■経営者とマーケターを比較
●マーケティング脳 vs マネジメント脳 なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか? (単行本(ソフトカバー))
アル・ライズ (著), ローラ・ライズ (著), 黒輪 篤嗣 (翻訳)
STPの発想は時に、経営者にとって縮小する戦略のように聞こえるかもしれません。このニュアンスの違いを理解しながらマーケティング戦略を説明しないとトップの声が強い会社はマーケティングが出来にくい環境になるかもしれません。そのような背景を経営者とマーケターに分けて話されています。
■行動経済学関連の書籍
●セイラー教授の行動経済学入門 (単行本)
リチャード・セイラー (著), 篠原 勝 (翻訳)
●経済は感情で動く―― はじめての行動経済学 (単行本(ソフトカバー))
マッテオ モッテルリーニ (著), 泉 典子 (翻訳)
●世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) (単行本)
マッテオ・モッテルリーニ (著), 泉 典子 (翻訳)
●予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (単行本(ソフトカバー))
ダン アリエリー (著), Dan Ariely (著), 熊谷 淳子 (翻訳)
上記は、全て行動経済学についての著です。近年、人間は合理的では無く感情によって非合理的な判断を合理的と考えている傾向が分かっています。消費者や最終意思決定者が決断をするときに何を考え、何を思うのか?そのような事を事前に考えながらプロモーションを行ったり、アプローチを考えたり、営業の作戦を考えたり。マーケティングをすすめるにおいて、非常に参考になる関連分野だと思います。
■ニューロマーケティング
●買い物する脳―驚くべきニューロマーケティングの世界 (単行本(ソフトカバー))
マーティン・リンストローム (著), 千葉 敏生 (翻訳)
●五感刺激のブランド戦略 (単行本)
マーチン・リンストローム (著)
●五感マーケティング (Nanaブックス) (単行本(ソフトカバー))
高橋 朗 (著), しりあがり 寿 (イラスト)
行動経済学と同様、今後、マーケティングの進め方に革命を起こす分野かもしれません。モノに飽き飽きして満足した時、人はインターナルな欲求を高めていくと思います。それは何か?精神とか安らぎといったモノです。これまでは全く計測する事が出来なかったので理論化して体系化する事が難しかったですが、脳に直接聴く方法がfMRIなどの医療技術の発展とともに徐々に可能になっています。それをマーケティングに応用したら?という神を冒涜する行為にも思える手法です。しかし、無意識は、実は脳が意識的に判断していることなのかもしれません。そこで、素直に脳に訊いてみよう!という潔い考え方なのです。
■ペルソナ
●ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする
ジョン・S・ブルーイット著
ペルソナ戦略は、マーケティング手法の一つで、例えばWebサイトを構築するときに、架空の人物「ペルソナ」を作り、その人物に相応しいWebサイトを構築していくような手法です。理論自体は、99年に米国でまとめられ、以後ネットを通じて世の中に浸透している手法です。マイクロソフト、アマゾン、フェデックス、フォードといった企業はマーケティングにペルソナを取り入れて行っています。
マーケティングのプロセスの中では、セグメンテーション、ターゲティングというフェーズがありますが、ペルソナでは、コミュニケーションを行いたい対象をもっと具体的にペルソナとして創り上げ、ユーザーの代表として考えます。そして、そのペルソナが最も好むマーケティング・ミックスを提供する考え方です。
本著では、ペルソナの考え方から、企業がペルソナ戦略を実行していくときのシナリオがこと細かく説明されています。
■分析関連
●数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する
岡嶋裕史著
データマイニングの手法を気軽に知りたい人向けに書いた著書です。福岡⇒東京の移動時間で読めるくらいのボリュームですが、分かりやすくまとめられた一冊です。
■2位以下の企業が取る戦略
●Eating the Big Fish: How Challenger Brands Can Compete Against Brand Leaders (Adweek Book)
こちらは、消費財のブランド戦略において、チャレンジャーの戦略、つまり、2位以下の企業が成熟産業において成功する方法を紹介した書籍です。こちらの書籍において、以下の内容を前提として議論が進みます。
●マーケットリーダー(売上シェア1位)でなくとも成功可能
●しかし、フォローワー企業は、今後ますます淘汰が進む
●つまり、2位以下の企業は、単に生き残るためにも、チャレンジャーになる意外の方法は無い。(ただし、純粋なニッチャー戦略は議論の範囲外です。)
チャレンジャーが、マーケットリーダーに対して戦いを挑むときに、ベンチマークをすることがいかに不毛なことであるかをまず、説明してます。著書では、リーダーとチャレンジャーは全く別の生き物であるが如く、解説しています。その理由は以下の3つです。
1)認知度による優位性
一般的に、企業の認知度が増すにつれ、リーディングブランドは、線形ではなく指数関数的に上昇します。これは、2位以下の企業が自社の認知度を上げるための活動を試みても、結果的にユーザーの頭の中ではブランドンの相対的な順位はそれほど上がらず、見返りが薄いことを力説しています。
2)購買行動による優位性
ユーザが購買行動を起こす際も、リーディングブランドは得意な現象が確認されています。2位以下の企業の広告量の投下と、それに反応して顧客が店舗に足を運ぶ関係は、ほぼ線形的な相関性があります。ただし、リーダー企業のときは、比較的小さな広告量の投下によって他の企業よりもはるかに大きな効果を上げる傾向が確認できる。
3)購買頻度による優位性
これは、いわゆるダブル・ジャパディ(Double Jeopardy)現象です。つまり、リーディングブランドを購入する人は、そのブランドの購入頻度も多くなるという現象です。
上記の3つによって、リーダーは、2位以下の企業に対して圧倒的な優位性を享受する傾向があるのです。そのため、レーダー企業のROI(対投資効果)は、2位以下の企業よりもはるかに効率が高いと説いています。
このため、2位以下の企業は、リーダーの様子を見ながら小さな改善を積み上げる守りのフォローワー戦略をとっては、今後の成長どころか生き残りをかけることすら難しいとしています。つまり、チャレンジャーとしての戦い方をとるべきなのです。
上記が、本著の序論の部分です。以下、本論では次のポイントを説明してチャレンジャーの信条として、チャレンジャーが取るべき戦略を解説しています。
⇒こちらも参照下さい!
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/1882
http://www.biznavi.co.jp/blog/archives/2302
早嶋聡史
赤ペン先生
進研ゼミの赤ペン先生。通信教育の走りで、小さい頃に利用していました。答案を郵送すると、赤ペンでぎっしりアドバイスや考え方を指導するスタイルで国語は全く無視して読みませんでしたが、数学は良く解説を読んでなるほど!と思ったものです。
おかげで国語の成績は低迷、数学はそこそこをキープ出来たのかもしれません。
ただ、こちらのサービス、人の手で添削して郵送するので答案を送ってから却ってくるまでの時間が2週間~3週間かかっていたと思います。どんどん新しい学習を進めている学生にとってはその時間がちょいと気になるところでした。
そんな赤ペン先生がネットを活用し始めました。これまで郵送していた答案をネット使って電子的に配信するのです。これによって返却の時間を短縮することができます。興味深いのは添削する様子を電子的に動画で再現できる点。また英語の発音を再生したり電子化のメリットを様々に活用していくようです。
早嶋が選択したビジネススクールはネットの世界の大学です。実際にネットを活用して学習をすすめるとリアルの場合よりもメリットが大きいことが多々あります。これらのノウハウを義務教育世代にも勧める。素晴らしいことだと思います。
ちなみに、添削は赤ペン先生がアナログで手書きをしたものを電子化するそうです。ここが進研ゼミのKSFなのかも知れません。
早嶋聡史
下関海峡マラソン
第三回目を迎える下関海峡マラソン。
下関のシンボルタワーである海峡メッセをスタート・ゴールとする本マラソン大会、今回で3回目です。第一回目の参加で今回2回目でしたが、コースが1回目よりもずいぶんと配慮され、ランナーが楽しめるコースになっていました。
参加者もフルマラソンで総勢8000人程度もいて、参加者のみならず、取り巻きの方々も楽しめる大会になっています。
おそらくこのイベントは下関の中で花火大会に次ぐ大きなイベントになっているのではないでしょうか?経済効果で言えば、多くの方が宿泊を伴う分、花火大会を超える可能性もあります。是非、継続的に続けて頂きたい大会です。
さて、早嶋の結果ですが、第一回目よりもタイムを50分近く縮めることが出来て1km6分ペースで完走することができました。現在、全身筋肉痛。
レジ待ちイライラ対策
レジ待ちでイライラする事は無いでしょうか?
例えば、明らかにお客さんが多いのに、レジを閉めたまま、他の店員が別の作業をしている。少ないレジに沢山の列。
フランスのカルフールはこれに対して打ち手を講じました。レジの数メートルに青い線を引き、その線よりも最後のお客さんが後ろに並ぶと閉鎖しているレジを一時的に開放するというサービス。非常に分かりやすいサービスなので並んでいる顧客のストレスを軽減できると言うことで導入に至るそうです。
これらのサービスを導入した背景は、週末や夕方に混雑する顧客の不満から。
早嶋聡史
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)。2006年にAPEC参加国のニュージーランド、シンガポール、チリ、そしてブルネイの4カ国が発足した貿易自由化を目指す経済的な協定です。農産品、工業製品、金融サービスなど加盟国間で取引される全ての品目について原則的に完全を撤廃するものです。
現時点で米国、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの5カ国が参加、そしてコロンビアやカナダも参加意向表明を出しています。今回、日本の新成長戦略実現会議で首相が参加検討を表明しています。
これに対して政治の反応はひどい。明らかに国益や国民のことを蚊帳の外にして各省のメリット飲みを押し出した議論が進んでいます。
TPPの効果についても省益を各々が考えるのではなく、日本国全体での全体最適を考えてもらいたいです。
早嶋聡史
セミナー報告 @TMEIC
早嶋です。
昨日と今日の2日間。新横浜にある東芝研修センターにてTMEIC様の営業強化研修を実施しました。対象者は精鋭の営業パーソン25名。初日の冒頭には社長のプレゼンがあり、2日目の午後にはグローバルビジネスのトップに近いかたのプレゼンがありと、ワークショップのみではなく、実によく組まれたカリキュラムだったと思います。
早嶋はいつものごとく、ファシリテーターとして営業パーソンの思考を深める役割であるとか、視点を変える役割を果たしました。2日間の研修、朝早くから夜遅くまで、やや無理な課題も沢山提出して頂きましたが、参加者全員が成果と感触を掴んで帰路に立たれていました。
2日間、ありがとうございます!
八女 福島白壁ギャラリー
福岡県の南部で久留米市の東南に位置する八女福島。
ここ一帯は伝統的建造物群保存地区として江戸時代の初めに形成された城下町、久留米藩内では最大級の商家町として発展した地域です。今での当時の町人が生活を送っているかのようにそのままの時間が流れています。
タイムスリップしたかのような町並みは、仏壇や提灯や弓矢などの伝統的な工房や、八女茶に代表する地域に根差した昔ながらの商店が並んでいます。
今週は、「八女 福島白壁ギャラリー」というイベントが行われていて、普段覗くことが出来ない町屋の裏側を垣間見る事ができます。
今日は、本イベントの企画室長の許斐さんの所にお邪魔させて頂き、イベントの見学を行いました。許斐さんが経営されているこのみ園さん(八女茶の名前を初めに付けて由緒あるお茶屋さん)も町屋の一つ。18席前半に許斐家が創業した矢部屋を母体とした八女最古のお茶専門問屋とあり、建物や中に置いてあるモノが歴史そのものです。イベント期間中は、町屋の中も公開され、普段絶対に見る事が出来ないお茶に関わる歴史的な品々を身近な距離で見学することができます。
許斐さん、本日はありがとうございました。
早嶋聡史
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