バズの伝播

2008年7月31日 木曜日

早嶋です。



talk皆さん、外食をするときはどのような事を考えますか?早嶋の場合、はじめて入るお店は、何か特別な感じを抱きます。人から勧められて入るときよりも、自分の勘でこのお店は!とピッピーと来たときなどはなお更です。



そして、お店に入ると、キョロキョロと店内を見渡します。店員さんの表情や動き、料理人の顔や仕事ぶりが見えたときは特に注目します。店内の什器や置物、机や椅子、食器や小物入れにいたるまで。コンセプトやターゲットを意識しているのか否か。顧客目線から見た全てのコンタクトポイントにブレがないか。この瞬間は、毎回楽しみでもあります。



メニューを見る前にも先ずはお店の人にお勧めの料理を聞いたりします。この時の反応で、そのお店のお客さんに対する想いが分かったりするからです。そして、何よりも一番美味しい食べ物が食べられる確率が高くなります。



こんな感じで2度3度通うと、直に顔を覚えていただけます。そして、話が弾むにつれて、たまにですが、そのお店の賄い料理にありつけたりします。賄い(まかない)、或いは賄い料理。なんともおいしそうな響きですよね。一見客ではありつけない味のはず。期待は膨らみます。



顧客が上記のような体験、例えば、普段食べさせてもらえない特別な味を創ってもらったのよ!と言う体験は、必ず誰かに話したくなるでしょう(ブログ「バスの語源」を参照)。人は複数のネットワークに属するといいます。早嶋の場合、例えば、マラソン仲間、仕事仲間、マーケティング等の研究グループの仲間、取引先の仲間、最近ではチャリンコ仲間等々。



もし、ふらりと入ったお店に2度3度通い、たまたま賄い料理にありつけることが出来たら。きっと属している複数のネットワークに話をすることでしょう。人々は互いに何をしているかを報告しあって、特別な体験やユニークな出来事であれば、そのネットワークの中で広がっていくことでしょう。



最近のバズの研究によると、この複数のネットワークの中での伝播が、急激に世の中に伝播するメカニズムではないか?といわれています。確かに、特別な体験や経験をしたときは、複数の人に話しますよね。そして、よくよく考えると、その人々は異なるネットワークに属していることに気づきます。



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