プロダクト

2008年6月18日 水曜日

早嶋です。



本日から新横浜で3日間仕事しています。



マーケティングのフレームワークで最も知られている4P。その中の1つめの要素、Product。これは、顧客の望みをかなえるための道具であり、顧客が抱えている悩みを解決する道具でもあります。マーケティングミックス(4P)は、ターゲット市場において自社商品が最も有利になるようにポジションを決定した後、差別化を具現化するためのツールと考える事が出来ます。つまり、商品もターゲット市場のターゲット顧客に対して最も訴求できるように差別化を図る必要があるのです。



通常、Productについて戦略を立てていく場合、商品の種類、品質、デザイン、特徴、ブランド、パッケージ、サイズ、サービス、保証、返品などを考えます。マーケティングの大御所、P・コトラーは、製品を考える場合、5つの次元を意識することを提唱しています。



先ず始めに意識することは、製品の中核的なベネフィットです。例えばメガネであったとしたら、そのベネフィットと言うのは目が良く見えることでしょう。例えばPCで合ったら、友人とメールでコミュニケーションを図れることや、Webで情報検索が行えることがベネフィットに相当するでしょう。



2つ目の次元は基本製品です。これは、製品の基本的な形で、パソコンだったら液晶やキーボードの形状、マウスなどが相当します。



そして、3つ目が期待されている製品。製品に対して消費者が期待している要素でメガネで言えば、レンズが薄いことだったり、傷が付きにくいことなどでしょう。また、パソコンであればバッテリーが永く持つ、壊れない、処理速度が速いことでしょう。



4つ目の次元は拡大された製品です。例えば、点検や修理、アフターサービスや配送などは拡大された製品に相当します。いわゆるその製品の付加的な部分です。この次元は一度提供すると当たり前になり、しかもコストがかかることなので、ターゲット顧客と自社製品のポジションによって良く考える必要がある部分です。



そして最後は潜在的製品です。製品の将来のあり方を考えて常に提案をするイメージです。PCであったら、例えば音声処理が出来たり、簡易的な人口知能が備わっている感覚です。



製品そのものを考えるのではなく、必ずターゲット顧客がその製品の利用や商品を通じて得たいベネフィットにフォーカスすることがポイントだと思います。



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