カーシェアリング

2006年3月9日 木曜日

早嶋です。



カーシェアリング。まだまだ馴染みが薄い言葉ですが、1台の車を複数の人で共有し、必要な時に自分の車のように利用する仕組みです。



カーシェアリングのビジネス・モデルは80年代後半頃に、スイスの学生が考案したとされます。現在、スイスは、世界一のカーシェアリングシステムが構築されています。スイスの公共交通機関はとてもよく発達し、世界でもトップレベルを誇るくらい時間に正確だそうです。一定の場所までは、公共機関を利用して、そこから車を借りて行動できれば、環境に良く効率も良い。このような考えからスイスではカーシェアリングが浸透したようです。



スイスでカーシェアリングを運営する「モビリティー」は組合員が直接参加する経営方式を取っており登録されているメンバー数が64,000人。スイスは九州とほぼ同じ程度の面積で約1,000箇所にシェア可能な車が配置されています。



カーシェアリングは、会員制のレンタカーのような業態とも言えるかと思いますが、一般のレンタカーと異なります。



・利用者は会員に限定される

・利用時間は分単位などとレンタカーより短くてもOK

・無人の車両スペースで車を借りたり返したりできる

・保険、燃料など一切の維持費込み

・契約も会員登録時に行う



ただし、長時間の利用ではレンタカーの方が有効な場合もあります。ちょっとした移動や買い物、営業マンの外回りなど、短時間・短距離の利用であればカーシェアリング、ドライブや長時間・長距離の移動はレンタカーとそれぞれの特徴があります。



日本でもカーシェアリングのサービスをCEVシェアリングがオリックス、スズキ、NECなどの出資によって既にサービスを開始しています。また、ホンダも早くからICVS(Intelligent community vehicle system )というコンセプトで自動車の共同利用の研究を進めています。



福岡は比較的大きな都市圏で、交通渋滞もそこそこあるので、カーシェアリングを導入する都市としてリサーチすると面白いかも知れません。個人的にも、研究してみたい分野です。



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