納得の構造

2008年2月8日 金曜日

早嶋です。



ファシリテーション研修の2日目。今回、研修をさせていただいた対象者は某メーカーの研究職の方々とあり、超が付くスーパーブレインの方々でした。お陰様で2日間のディスカッションは濃く、アウトプットも高いものとなりました。参加者の皆様、お疲れ様でした。



超優秀なコンサルタントが2ヶ月間みっちに企業に入り込み、あれやこれやと分析を行った結果、その企業の経営戦略を立てたとします。アウトプットは完璧なのです。でも、何か違うよね。って。



理屈では分かるけど、何かが違う・・・。特に、アウトプットだけをもらったとしても、実際にアクションを起こす現場には受け付けてもらえない。このような経験は内でしょうか?



「人が納得するためには、情報だけではなく、その背景(コンテクスト)が必要です。」早嶋のブログ:情報と背景で書いたとおり、米国の人類学者エドワード・T・ホール氏の言葉です。納得の構造図は氏の言葉を図に表したものです。納得するために必要な情報と背景の割合は文化によっても違います。



現場の人が、どんなに素晴らしいいコンサルタントの提言でも受け入れにくいのは、コンテクストの共有が出来ていないためでしょう。会議でも、重要な決定に対して、その場に居なかった人が、納得がいかない!とちゃぶ台返しをするのも、会議のプロセス(決定事項の背景・コンテクスト)を共有していないからだと考えることが出来ます。単純なフレームワークですが、様々に応用できますね。



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