理系の大学2年生の就職不安に対して

2021年10月13日 水曜日

早嶋です。

日本の理系の大学2年生に対して。就職をなんとなく不安に思っているのであれば、次のような取組をしてみるのはどうでしょう。

前提として、今後の社会は、自分の頭で問いを立て、その解決策を自分なりに提案し、実践する人材を欲します。ITや皆さんが学業で学ぶ科目は、上記を表現するための言語や思考でふわふわしたものをスッキリ明快に他の人がみてもわかるようにするツールです。

更に、言えば、自分が何をしたいなんて、多分30になっても40になってもわからないから、自分がやりたいコトを見つけた時にできる能力と時間と財力を身に着けていることが大切だと思います。そのため就職は単なるスタートで究極、いつでも修正することが可能です。そのために悩むよりは、今の学業生活をうんと楽しみ、活用することに専念してみてください。

ということでやってみると良いと思うことの1つ目。理系の大学生は、研究室に配属され、その研究室の教授が企業の就職の推薦枠を持っています。そのため研究室を選ぶ前に過去の先輩方がどこに就職しているかを確認することをおすすめします。大学の業務課などに聞いたらたいていは教えてくれるはずです。そして、その中からピンときた研究室を選べるようにすると良いでしょう。

2つ目。ということは、自分で研究室を選べる立場になっておくことが大切です。研究室は2年生の終わり頃から選択しますが、基本は成績順で決められます。流れとしては、自由に生徒が選び、希望が多い研究室は、その学生の中で上位の成績順で選択されます。そのため、日頃から大学の勉強をして、テストで良い点数を取っておけば、選択する際に優位な立場になれます。理系の学生は、特に日本において真面目に勉強するのが少ないですので、当たり前に学問に励めば難しいことではありません。

3つ目。今はcovit-19の関連で海外や国内など自由に旅行に行けないでしょうが、できるだけ大学生のうちに、行ける場所は色々足を運んでみることをおすすめします。今はスマフォでかんたんにそのエリアの情報が獲得できるので行ったつもりになる人も多いと思いますが、1次情報ってやっぱりパワーがあります。企業に就職しても、この習慣がない人は、机上で全てを考え、計画通り行くことを当たり前としますが、学生の時に色々経験を積んで於けば、うまくいかないコトを前提に考えはじめます。これは良い習慣です。

4つ目。大学生って、付き合う友達が偏りがちだけど、できるだけいろいろな価値観の人間と触れ、長い間関係を構築することをおすすめします。そのためには、自分の居心地の良いグループ以外に、部活の仲間、趣味の仲間、留学生の仲間、バイトの仲間、等々、意図的にジャンルが違うグループを5つくらい見つけて、定期的に異なるグループとコミュニケーションを取り続けることです。様々な視点を持つことで、自分が将来新たな問いを立てる際や意思決定をする際に役立ちます。

5つ目。理系の学生は1年生、2年生は必須科目が多くて、選択科目を取る余裕が無いと思いますが、できるだけ専門外の科目も履修すること。だって、そこに教えに来ている先生って、普通にすごい人で、その時間、ほぼほぼ独占して学びを得ることができるからです。関係の無い知識が増えれば、新たな問や新たな興味が泉の如く湧いてきます。また、そこで教えている先生とのネットワークは、更に異なるグループへと発展して人脈がガンガン広がります。

どうもがいてもcovit-19は1年は続くでしょう。すると皆さんは3年生。その際に、能動的に動くことをしていない学生は、そのまま残念が学生生活を過ごすことでしょう。そして、全てにおいてcovit-19のせいにするでしょう。でも世の中同じ環境にいて逆境を乗り切れる人間とそうで無い人間に必ず分かれます。後者の人間になるために、ぜひぜひ、上記の5つの一つでも取り組んでみてください。



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