5感のデジタル化の弊害

2021年9月30日 木曜日

早嶋です。

21年9月初旬の日経の記事で、味やにおいの成分をデータに変換して再生する技術についての特集があった。明治大学の先生が電気信号を使い味を再現する技術だ。メーカーのキリンなども塩味を提言する技術として研究を進めている分野だ。

テレワークになり、リモート環境が当たり前になった場合、5感の内、目と耳はある程度カバーできる目処がついていますが、味と香りについても今後イノベーションが起きるのでしょうね。また触覚に関しては筋肉に刺激を与えるという方向性で進むと感じます。

さて、その味ですが、テレビやネットを見て、グルメの記事や情報を見た時に、試食などを自宅にいてもできるように工夫が近い将来実現すると思います。音楽や文章のシェアは、普段の生活に根付きましたが、味や香りのシェアなどもSNSやネットを介して自由にできるようになるのでしょうね。

ただ、その味はあくまでも何らかのセンサを通じて、今の所、電気信号に分解して行いますのでデジタル情報になります。香りの世界では、天然成分の香りと人工での香りで明らかに違和感を覚えるものが多いので、ますます『本物』の価値、『アナログ』の価値、『体験』の価値が高くなる技術だなと思います。

図鑑やネットで5感が共有できるようになった場合、『本の虫』的なデジタル人間が増えると、リアルの世界で、本物の体験をした時、リアルが偽物で、バーチャルが本物と感違いを起こす、逆転現象が生じるかもしれないですね。



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