エレベーター・ピッチ

2007年12月13日 木曜日

早嶋です。



あるプロジェクトにおいて重要なプレゼンの機会を与えられたとします。プレゼンの持ち時間は1時間。こうなると、その1時間をいかに価値のあるプレゼンにするか社内に持ち帰ってそれなりの準備をすることでしょう。



そして、プレゼン当日。プレゼンの準備をしているところにクライアントがやって来て、「ごめんなさい、1時間とってたのですが、急な事情が出来たので30秒でまとめて下さい!」って。



さて、1時間のプレゼンを30秒でまとめることが出来ますか?



プレゼンテーションの本を読むと上記のことについて書いていると思います(How to make your case in 30 seconds or less.)。プレゼンの構成とメッセージが明確になっていれば30秒でまとめることができますが、出来ていなければ頭が真っ白になることでしょう。



この手の話しは、エレベーター・ピッチとして有名です。30秒ほどの時間は、エレベーターに乗っている間の時間。この間にインパクトのある話が出来るひとは強力な武器を得たも同然です。なぜなら、30秒という時間は人間にとっての集中力が持続する時間だからです。



有名な話です。ある日、ハーツバーグ・ダイアモンドのオーナーであるハーツバーグJr氏がNYのプラザホテルの前でウォーレンバフェット氏を見かけました。彼はバフェットに近づき、「バフェットさん、こんにちは。私はバークシャー・ハサウェイ(バフェット氏がCEOを勤めている会社)の株主で、あなたの大ファンです。私の会社は、あなたの投資基準を満たしていると思います。」そこでバフェット氏が一言。「詳しい情報を送って下さい。」と。



実際、1年後にハーツバーグはダイアモンド販売チェーンをバフェット氏に売却したそうです。自分の言いたいことを30秒で伝える。コレは、どのような場面(面接、人づくり、自己紹介、商談、PR・・・)でも有効ですね。



さて、自己紹介を30秒でして下さいって言われたら、どのように伝えますか?



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