ハブ空港

2007年11月18日 日曜日

早嶋です。



昨日、福岡空港の地下鉄で切符を買うのに戸惑っていた方がいらしたので、声をかけました。聞くと、彼の国では先に行き先を押してからお金を入れる券売機が一般的だそうです。



博多駅まで行くということで、途中までおしゃべり。彼は、エチオピアから島原に向かうとのことで、何故島原?と尋ねると、島原で火山の国際会議に参加すると。彼は、エチオピアの火山学者でした。エチオピアから日本までは、先ずヨーロッパに飛び、その後、シアトルでトランジットし、日本へ。実に2日間もかけてきたそうです。長旅、おつかれさまでした。そして学会と日本の滞在を楽しんでください。



彼と話しをしていて考えたのですが、世界各国の巨大空港は、その地域のハブ空港となるように変化を遂げています。例えば、シンガポールのチャンギ空港。シンガポールは小国ですが、港湾をいち早く世界に開放し、コンテナ取扱量は世界一。そして空路でもチュアンギ空港がおよそ140ヶ国の空路を結んでいます。国自体の人口は400万人に対して、チャンギ空港の年間乗降客数は3000万人を越えます。



まさにアジアのハブ空港として、浦東空港(上海)やシンセン、仁川(韓国)とその機能を争っているかのようです。一方、日本はどうでしょう。羽田空港の国際化の計画が出ると、千葉県は成田を使えと言います。このような国内の地域的ないざこざをしている隙に海外の動きはドンドン進みます。



羽田が国際空港として機能すれば、入国してから国内の地方に移動するのも随分と楽になります。成田から羽田まで移動して飛行機に乗るとなると、更に5時間程度の陸の移動が必要になるからです。



09年末に羽田が国際空港化されることが決まっているようですが、何故かアジア近距離便だけという条件付です。これでは、欧米から来る人にとっては、やはり成田⇔羽田間の移動が必要になり何も変わりません。



羽田空港をハブ空港として他のアジア諸国に旅客を奪われないようにするといった発想は全く無いのでしょう。





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