やりたいこと VS できること

2020年5月11日 月曜日

早嶋です。



節目の時期になると、「今の仕事は楽しくないな」「そろそろ自分のやりたいことに挑戦したな」とか、いろいろな考えを頭がよぎると思います。そのような時によくお話する内容です。これは、全て仕事における相談ですので、

 仕事=顧客のため、あるいは社会のために何かをすること

という定義のもとで考えてみます。仕事は顧客や社会から評価をされてはじめて対価である金銭の受取が発生します。従い、仕事において成果を出すことは必須です。そこに対して、提供側が、「やりたいこと」「楽しいこと」「挑戦したいこと」など、はじめに成果を度外視した基準で考えることはどうでしょうか。もちろん、やらないと成果が出るか否かがわからないので、ここは挑戦そのものを否定しているわけではありません。それよりも、そのような気持ちが強くてモヤモヤしている時に、付け加える視点についてお話をしています。

次のことを考えてみて欲しいのです。

「あなたの今の才能を活用して成果を再現性高く出せることは?」ということについてです。今の仕事がたのしくないけど、そこそこ成果を出せている、淡々と仕事をしていて、つまらない、でも顧客からは一定以上の評価がある。というような状況の時はあなたの才能が活かされている領域であることは間違いないと思います。一方で、今の仕事について楽しい。やりがいがある。でも中々顧客や会社組織から評価されていない。という場合は、逆に、あなたの才能が活かされる場ではないことの可能性も考えられます。

そのために、気持ちだけで自分を評価するのではなく、そのような時こそ、過去の取り組みを棚卸して、自分としてはそんなに努力も苦労もしていないけど、結果的に周りから評価されて成果を出していることを見出していくのです。もし、そのような取り組みをしても何もない場合は、あなたがいる場がひょっとして適切でない場合が考えられます。その場合は、自分の才能が生きる場に自分から移動した方がよっぽどいいでしょう。

逆に、既にそのような場で自分の過去の取り組みから評価されている分が多々あるのであれば、あなたにとってその仕事が最も適しているのです。その場合は、その仕事を楽しみながら行う工夫をすることで、成果もあがり、気持ちも楽になります。心は自分でコントロールできますが、成果は他社の評価になりますので、一方的に自分の才能を伸ばすことで解決しにくい部分があるのです。



コメントをどうぞ

CAPTCHA