エンタープライズ2.0

2007年10月15日 月曜日

早嶋です。



本日は、呼子まで行ってきました。呼子と言えば、「イカ」。既に目的ブランドにもなっている呼子のイカ、お昼時にしっかり食べてきました。



さて、Web2.0の台頭によって、○○2.0という言葉が至るところで使われていますね。DoCoMo2.0、エンタープライズ2.0・・・。



○○2.0は、昨今のIT業界で使われ始めた言葉ですが、従来のサービスや概念を1.0とした時、新しいサービスや概念を2.0で象徴しています。つまり、Web2.0は、「新しいWebのあり方」、DoCoMo2.0は、「新しいドコモのあり方」、エンタープライズ2.0は、「新しいエンタープライズのあり方」となります。ん、?エンタープライズって?



エンタープライズ2.0も、IT業界では昨今、よく口にされています。初めはバズワード(世間や業界で口にされているが、その実体がよく分からない言葉)かな?と思っていましたが、広く使われ始めているようです。言葉の起源は、06年9月。ハーバード・ビジネス・スクール准教授のAndrew McAfee氏が書いた記事「Enterprise2.0:The Dawn of Emergent Collaboration、MIT Sloan Management Review Spring 2006」です。



記事の中では、「ナレッジワーカーの活動や成果物を可視化するために、企業が構築・導入するプラットフォーム」と説明しています。これは、Web2.0の技術と思想を企業内情報システムに活用する事、と置き換えることが出来るでしょう。例えば、社内SNS、イントラブログ、社内Wiki、RSS、企業内検索、企業内ブックマークなどです。



分かったようで分からない説明ですが、Web2.0とエンタープライズ2.0は大きな違いが2つ有ると思います。それは、ユーザーと目的です。



Web2.0は「新しいもの好き」のユーザーが利用しますが、エンタープライズ2.0は、全ての社員が利用しなければならない点です。Web2.0のユーザーはテクノロジー大好きのイノベーターで、役に立つのか?という視点よりも、ワクワクすると言った視点で利用しています。



一方、エンタープライズ2.0は、少なくとも社員の半数以上が日常的に利用するシステムです。エンタープライズ2.0では、マジョリティ(ほとんどの社員)が使わなければならないシステムである事がWeb2.0との違いになります。



2つ目の目的です。Web2.0を使う目的は、「便利で楽しい!」で、友人とのコミュニケーション(mixiやSNSなど)、自己顕示(Wikipedia、ブログなど)、感動の共有(ブログやamazonのブックレビューなど)です。明らかに個人的で、そして自発的な動機です。対して、エンタープライズ2.0の目的は、経営目標の達成です。ナレッジワーカーの頭の中を形式値として組織で共有し、経営の効率化を目指すのに他なりません。



何でもそうですが、目的や背景が明確でなければ、エンタープライズ2.0を導入したところで何の役にも立たないでしょう。しかし、明確な目的とWeb2.0との違いを理解して企業がエンタープライズ2.0を導入すると、これまで以上にナレッジを共有する事ができ、時間の効率化もはかれ、企業にとって強力なツールになると思います。



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