承継への大切な視点

2019年6月24日 月曜日

原です。

先日、中小企業の後継者育成のワークショップにイノベーション・セッションのファシリテーター役として参加しました。
参加者の方は、義務または主体的など、それぞれの立場で承継への意識が大小なりにあるようでした。
世の中の環境変化はいつの時代も起こり、企業を守りつつ新しい取組にチャレンジする精神と行動は、いつの時代も必要です。

私も事業承継ではないのですが、山林と田畑と古民家を遺贈により親戚から受け継ぎました。
以前から、「資産があり良いな。山林などは住宅やマンションに比べて固定資産税が低いから良いな。環境税は不平等だ」などの意見を聞くことがあります。
データによる事実も正解です。しかし、個々の現場の奥深い事実を知ることも大切です。
山林や農地を守るために、作業中に命を無くしていった人を子供の頃から見てきました。
私の実家を含め地元では、台風19号により大きくの山林を失いまいした。
父も危険な風倒木の処理に長年の歳月をかけました。山林を復活させ生態系を守るためです。当然に、利益も出ず赤字です。正義感のある素人ボランティアが来たとしても作業で怪我するか死ぬだけなので家族のみで作業しました。
山が荒れれば、山から流れ出る水にも影響があり飲料水も減ります。山から流れ出る栄養素が減ることで漁業関係者にも影響が出ます。だから、「漁村の森」なども注目されました。このような現実が「なぜ起こるのか」を知る人は少ないと思います。

データに詳しい人はデータの論理を主張します。一方、現場に近い人は現場の声を主張します。どちらにも間違いはありませんが、双方を組み合わせ新たな価値を創造する人が必要な時代です。
私としても現実問題ですので、データの事実と現場の事実を組み合わせながら、この問題に実践で取り組まなければなりません。
再度、創造的思考により問題を解決していかなければならないと、あらためて感じた貴重な日々を過ごすことができました。

7月の月次セミナーからは、テーマを「地域イノベーション塾」として再スタートしていきます。
ご参加よろしくお願いいたします。





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