ワーク・エンゲイジメント

2019年3月3日 日曜日


最近、よく耳にする「エンゲイジメント」とは、言葉の意味では“約束” “契約” という意味ですが、人事の分野においては、企業と従業員が信頼しあい、互いに貢献しあう概念のことをいいます。また、「ワーク・エンゲイジメント」としても使われています。働く人の心の健康の新しい考え方として3つのポイントがあります。1つは、仕事に誇り(やりがい)を感じ 2.熱心に取組 3.仕事から活力を得て活き活きしている状態です。言わば、仕事に関して肯定的で充実した感情及び態度のことです。

過去の労働環境は、従業員がサービス残業で会社につくしたり、逆に会社が従業員に高い報酬を払って優秀な報酬を払って人材を確保したりと、一方的な関係性が主でした。しかし、これからの時代は、従業員エンゲイジメントを向上させ、従業員と企業の関係が対等になり、お互いが同じ方向に向かって成長していく時代です。

産業ストレス研究によると、心理的well-beingとの関連、仕事の要求度との関連、仕事の資源との関連、個人の資源との関連について研究されています。キーワードは、『活力・熱意・没頭』の3つです。エンゲイジメントとワーカホリズムの関連資料を見ると、ワーク・エンゲイジメント(活力・熱意・没頭)とワーカホリズム(働きすぎ・強烈的な働き方)と不健康、生活満足度、仕事のパフォーマンスを分析した結果、職業性ストレス簡易調査推奨尺度にも現行の尺度(仕事の負担・作業レベル資源・部署レベル資源、健康いきいきアウトカム)4つの中に、新版に情緒的負担、役職葛藤、ワークセルフバランス(ネガティブ)、役割明確さ、成長の機会、経済地位/尊重/安定報酬、上司のリーダシップ、上司の公正な態度、ほめてもらえる職場、職場のハラスメント他に加えて 従業員のいきいき“ワーク・エンゲイジメント”は追加になっています。

なぜなら、仕事の資源(上司や同僚からの支援:コーチング、パフォーマンスのフィードバック、仕事の裁量権、成長の機会など)や個人資源(楽観性、自己効力感、自尊心など)が豊富なほどワーク・エンゲイジメントが上昇することが明らかにされているからです。そして、そのことは個人と組織の活性化、生産性を上げることに繋がっていきます。

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