器と魂

2019年1月18日 金曜日

早嶋です。

器と魂という視点の比較は素晴らしいと思う。ハードとソフトのような対比で、器はまさに書いている通り箱そのものとしよう。誰かが行ったビジネスモデルをそのままパクる。3Dプリンターで巨匠の作品を出力して全く同じ形をつくる。凸凹を表現できる複写機で一流の画家の作品を出力する。

しかし、全て器そのものであって、なんだか伝わるものも無いし、ぐっとこない。物理的に形を形成しただけでは、そのものになることはできない。素材も同じ、製法もおなじ、凹凸の一つ一つも表情も同じなのに何かが違う。それは魂が無いからだ。魂自体が形がなく目に見えるものではないが、テクノロジーで作ったものと人間が創造したものでは明らかに違う。

1つのことを継続して、試行錯誤して、想いを持って出来上がった作品。そこにはなにかその人を表す、その人の生きざまを見せる何かが宿る。ただ本当にそのような魂があるかはわからないが、その違いが実際に感じられるのは事実だし、そのような経験も多くある。魂が重要だ。

世の中合理化が進み、器だけを進める取り組みがあるが上手くいかない。魂が抜けているからだ。本質という表現やコアコンピタンスという言い方もあるが、その多くが言語化できない。不思議だが、言語化できない取り組みは差をつける厳選になる。少なくとも20年もするとAIや機械が多くの仕事を代行するようになるだろう。がそこに魂がなければ我々人間は負けることは無い。



コメントをどうぞ

CAPTCHA