フィリピン備忘録

2017年3月21日 火曜日

早嶋です。

フィリピンについて調べてみました。首都はマニラ。人口はおよそ1億人。面積は日本の0.8倍の30万K平方メートル。民族はマレー系が95%。英語とタガログ語が公用語。8割がカトリックが1割がその他キリスト教、イスラム教が5%。

1529年にサラゴサ条約でスペイン領に。以来カトリックが普及して大地主制の発達。スペイン貿易の中継拠点となる。1898年の米西戦争により米国の統治が開始。その頃より英語が普及し民主主義制度が導入される。1942年に一瞬日本軍政が開始されるも1946年にフィリピン共和国として独立。

フィリピンの魅力は生産年齢人口(15歳から64歳)が2050年ころまで増加すること。2010年に6,000万人。2040年過ぎに生産年齢人口が1億人を突破する予測で他のASEAN諸国で最も人口ボーナスの恩恵を受けやすい。一人あたりのGDPは3万ドル程度で今後ジワジワ増加することが予想されている。

一方で、汚職政治、政情不安、特権階層優遇、インフラ未整備、慢性的交通渋滞、外資の規制、工業化の遅れ、出稼ぎ経済に傾倒、仕送りに依存した消費型経済という一面を持っています。1次産業が1980年をピークに減少、2次産業も伸びず、3次産業が増加傾向にあります。結果的に国内の雇用を吸収する産業基盤が形成されていません。これは人口の1割が海外で労働しており、その仕送りでフィリピン経済が成り立っている背景です。出稼ぎ経済は国内消費を活性化させる一方で、優秀な人材の海外流出など更に、国内の産業基盤整備を遅らせる原因となり悪循環になる側面もあると思います。



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