3つに集約したと言っても

2016年11月7日 月曜日

早嶋です。

 

三菱重工業は、事業部門を3つに集約しています。目的はGEやシーエンスト徹的に戦えるためと。内容をみると「パワー」「インダストリー&環境・社会システム」「航空・防衛・宇宙」です。
が、これって集約しているとはいえないのではと思います。元々重工は事業部というよりも事業所や工場毎に特徴があるため、今回の集約は名前の統合だけの話であって、内部で仕事をしている人にとってはまたか?的な話のように感じます。
歴史をみるとトップが変わるたびに名称が変わっていますが、事業小レベルの取り組みはそのままです。これではGEやシーメンスと戦えないですね。2社と真っ向勝負するということは今の利益レベルを2倍にすることを意味します。名称変更だけではやはり上手くいかないでしょう。
そもそも、MJR、豪華客船での2度の出荷、そして国内における原子力。それぞれがマネジメント力の不足が露呈しています。個々の技術レベルは高いのでしょうが、全体としての商売にまとめ上げる力が他社と比較して劣っています。根本として組織の動かし方がこれまでの事業部制で良いのか?ということの議論が必要だと思います。



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