間を取る発想

2016年8月25日 木曜日

早嶋です。

大前さんの思考方法の中に、真ん中を見出すという発送方法がある。例えば、昔のフィルムで24枚撮りは大前さんのアイデアだそうだ。もともとフィルムは12枚、20枚、36枚という設定だったようだ。そこでコンサルをしていた企業でユーザーの声を徹底的に調査した結果、20枚では多く、36枚では足りないという声が上がっていることに気がついた。そこで、12枚、20枚、36枚に設定した理由を企業に問うたところ、競合の真似をしたと。そこで24枚取りを提案した。実際、4枚増えてもコストは1円程度しかかからなかったという背景からこの企業は24枚撮りでマーケティングを行います。当時は、「4枚増えても値段は同じ、どっちが得かよーく考えてみよう」というキャッチフレーズで激ヒット。結果、すぐに富士フィルムやコダックが模倣をして業界の標準となったようだ。

同じような発想を10年前に行い、歯科医院で浸透させている。予約枠の時間の幅だ。ある歯科医院のコンサルをしているときに、30分の予約枠では時間が足りなく、60分の予約枠では時間が余るという現場の声だ。そこで何故30分単位の予約枠で設定しているのか?と問うたところ、昔から歯科医院は30分で予約していたからとの返答。そこで、20分の予約枠で予約を埋める方針に変えた。30分で足りない場合は20分を重ねて40分にすることで効率があがったのだ。

中間地点の発想は、多くの場合平均的な発想でよくないとされるが、設定の前提をただし、顧客の声や動向を確認することで、あえて中間地点の発想が正解の場合もあるのだ。



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