起業イベンドに参加して考えたこと

2015年6月22日 月曜日

スタートアップウィークエンド福岡にコーチとして参加しました。
http://fukuoka.startupweekend.org

前回は審査という立ち位置、今回はコーチとしての立ち位置で参加しました。目的は、以下に示しているように起業家としての教育です。コーチと通じて感じたことをコメントします。

■ターゲットと価値提案の議論や深堀りが弱い
傾向として、広めのターゲット、市場を狙ったほうがビジネスのボリュームがあるとお感じでしょう。が、実際は資金や人やモノなどの成約条件がかなりあり手広く広げるのは何も行わないと同じ。スタートアップのフェーズは個人でも良いので徹底的にフォーカスするグループを決める。というのも大切です。

■共通言語の認識不足
今回の集まりは、あえてチームで行うようなイベントです。実際に多くの仲間が初期のフェーズにいること自体稀ですが、それでも立ち上げメンバー間で議論を深めていく際のビジネスの共通言語はあったほうが良いですね。経営やマーケティング、自身が行うビジネスの基礎情報は共有できていれば話が進みやすくなります。

■似たようなモデルのリサーチ不足
素晴らしいビジネスアイデアであればあるほど先行者が既にいます。というかほとんどのビジネスアイデアが既に実現されていると考えるべきです。そのために、アイデアを整理した後に、裏を取る目的も含めて、似たようなモデルを複数調査することは必要です。逆にこのような行動を行うことでユニークなアイデアによりフォーカスすることができるようになります。

■現場の声と仮説の精度
闇雲に現場から声を聞いたところで何の仮説も生まれませんし、話が拡散するだけです。ので、1次データに頼りすぎずに、ある程度のビジネスの方向性や仮説を持った上での現場調査があると議論の方向性がクリアになります。

■アイデアの視覚化
基本的に人のコミュニケーション能力が低いと考えると良いと思います。自分が考えていることがチームであっても理解しあえない。そのために、言語化、視覚化を怠らないことが大切です。日常の議論の中でもアイデアを声にした後はホワイトボードやノートなどのアナログツールを使ってマンガや構造を書いて双方の理解を深める。とても大切です。

■ブラッシュアップの繰り返し
アイデアを一回叩いて満足する。が、殆ど意味がありません。常に感がえて発散して一度破棄。またゼロから取り組んでというように1回で完成するのではなく、徐々に、時間をかけながら、何度も何度もトライして精度を上げ続ける。という態度が大切です。

■リーダーとフォロワー
チームが沢山いる場合、イニシアチブを取る人間とその人間をフォローする人間が重要になります。単なる議論だけでは机上の空論。実行を伴って初めて仮説が検証されます。従って、行動をともなうリーダーと2人めの存在は極めて大きいです。

■そもそもなぜ?
起業に対して起業することが目的であれば、つまずいた時にとても弱いです。そもそもあなたを動かしている原動力は何なのか?自分たちのチームのフィロソフィーや核になる部分の共有や整理も必要です。

■関係者の整理
ビジネスモデルを検討する場合、商品を提供する側の都合しか考えていません。が、それを利用する人のインセンティブは何か?メリットは何か?あるいは、そのビジネスを協力する方々のメリットは何か?なぜ、協力したくなるのか?という利害関係者の構造化とそれぞれの立ち位置の思惑をきっちりと考えて置く必要があります。さもないとかなり一方的なプロダクトオリエントになります。


スタートアップウィークエンドとは、
ーー参照ーー
Startup Weekendとは、起業家の道を歩み始めた誰もが経験する1日目と2日目をリアルに体験できるグローバルコミュニティです。2013年現在110か国、470都市以上で活動が行われています。

私たちは本気のメンター、投資家、先輩起業家を連れてきます。
あなたは本気だけを持ってきてください。

しかし誤解はしないでください。このコミュニティーはスタートアップを作るために存在するのではなく、あなたが世界を変える起業家として生まれ変わるために存在します。

そしてそれが20年後でも来週でもかまいません。
起業家に必要なスキルは、実践と実戦を重ねることで必ず身に着けることできます。
ーーWebより抜粋ーー



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