タイヤブランドの住み分け

2013年4月3日 水曜日

早嶋です。

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ブリヂストンはグループのタイヤブランドのすみ分けを明確にする。1988年の米タイヤ大手ファイアストン買収後、地域によって同種のタイヤでもブランド名が混在しており、新製品の投入が遅れることがあった。グループのブランド戦略を統一することで、新興国を含めたグローバル展開を加速する。
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参照:http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD270M1_X20C13A3TJ0000/

ブリヂストンが、価格、分類ごとにタイヤブランドの住み分けを行う理由はなんでしょう。タイヤは単体では売れず、車メーカーと技術的な基準をベースにタッグを組んでビジネスを行ないます。車の性能に適したタイヤの仕様をタイヤメーカーにお願いして生産してもらう。なので自動車メーカーや車種によってタイヤが決まっている車は多々あります。従って、エンドユーザーである顧客がタイヤメーカーが考える程、タイヤのブランドを意識していないのでは?と私は考えます。

テレビCMでタイヤメーカーの宣伝はよくみます。多くが機能的な説明でタイヤ技術が進化していることを訴求しています。が、今、自分の車がはいているタイヤは?と質問されると、答えられないのでは?とおもいます。

一方、エンドユーザーがタイヤを意識する時期は雪の時期では無いでしょうか?どのようなタイヤが良いか?のイメージは無いので、この時は直ぐにブランドを意識すると思います。エンドユーザーに対してのブランド力を高めていく場合は、先ずはスノータイヤのイメージを高めることは意味があるとではと思います。

一方で、車にも興味がある方々は、タイヤのブランディングについては興味があるのではないでしょうか?一般的なタイヤブランドのイメージですが、ある程度のポジションが定着しています。

ミシュラン:メルセデスやアウディーの純正として使われる為高級なタイヤ
グッドイヤー:F1への供給実績が多いためスポーティーなタイヤ
ファイヤストーン:近年の剥離事故が想起されるため危ないタイヤ
クムホ:とにかく安い

となると目的は内部でしょうか。エンドユーザーや法人顧客向けの話題作り目的よりは、内部統制や内部の士気を上げる目的、インターナルマーケティングが目的でしょうか?

雑多な考察で目的がわかりませんでしたが、皆さんはいかがお考えでしょうか。因みに、タイヤメーカーが意識されないのは、車の一部であり、どれも遠目で見ると黒いタイヤだからでしょう。仮に、赤いタイヤとか色があれば、アイデンティティが出てくるのかも知れません。

実際、タイヤメーカーは着色を考えているようですが、着色するとゴムの強度が低下すること、タイヤは黒が良いという観念があることで、ハードルは高いようです。ただ、今回のブリヂストンは既にある程度の着色技術は進めているので、ブランド統一の次のステップになんてこともあるかも知れませんね。

参照:http://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2012011301.html



コメント / トラックバック3件

  1. 壁際珍事 より:

    近年、タイヤが売りにしている機能とは、エコですね。そのエコを、CMで一般ドライバーにアピールしえいる、と。
    でも、一般ドライバーにCMでアプローチするより、宅配会社や自動車メーカー、ディーラーに人的にアプローチする方がいいですね。確かに、その通りだと思いました。
    タイヤって、完成品であり、部品でもある、中途半端な商材ですね。

  2. あつろう より:

    国内タイヤメーカーの場合
    天然ゴムの含有率によって

    ブリジストン>ダンロップ>東洋タイヤ>YOKOHAMA

    の順で価格もこの順のようです

    へん平率によっても車の乗り心地、ハンドリングにも影響してくるのですが

    一般にはそこまで凝る人は少ないのでしょううかね

    たしかにディーラではタイヤの交換をするときはほぼ指定のもので見積もりをだされますね。

    BSのカラータイヤいいですね。
    (ヤンキー車がはいてそうなタイヤに見えなくもありませんが(;^ω^)

  3. biznavi より:

    そういう意味では大きなマーケットだけれども自動車会社との関連が重要になる。確かに中途半端な商材なのでしょうね。

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