ハロー効果

2013年1月31日 木曜日

早嶋です。

もし、安倍首相の政治手腕を好ましく思っていたら、安倍首相の容姿や声にも好感度を持つ可能性が高くなります。このような、何かに対して、自分の目で確かめていないものも含めて好ましく思う傾向はハロー効果として知られます。これは嫌悪の傾向にもそっくり当てはまります。心理学者のソロモン・アッシュ氏が行った古典的な実験に次用のようなものがあります。どちらの人物が好きか答えて見て下さい。

太郎:頭が良い、勤勉、直情的、批判的、頑固、嫉妬深い
次郎:嫉妬深い、頑固、批判的、直情的、勤勉、頭が良い

きっと大多数の方が次郎よりも太郎に好感度を持ったと思います。これより、初めの心象は、後の性質をも変えてしまう!ということが体験できたのでは無いでしょうか?頭が良いと勤勉のイメージが強ければ、「頑固」も好意的に受け止めるかもしれません。しかし、次郎野ケースの用に冒頭に嫉妬深いがくれば、次の「頑固」はかなりネガティブに頭に入ってきたのではないでしょうか。

人の脳って自信があるときは、自分の意見を貫き通すクセが強くなり、一方で自信がないときは周りに左右される。その時の、初めのイメージや印象は、後のイメージや印象、考え方までも左右してしまうのです。これも思考を深める時に知識として知っておくと役に立つことがたたあります。



コメント / トラックバック3件

  1. 壁際珍事 より:

    ハロー効果は知っていましたが、人に説明するのは、難しいと思っていました。その点、太郎と次郎の例は、分かりやすくていいですね。
    360度、あらゆる条件を入れて合理的、客観的に思考し、でも決断は直観で下す。経営者には、そういう姿勢が必要なのでしょう。

  2. biznavi より:

    人がどのように考えるのか?深く知ることは、経営にもやはり役にたちますね。顧客が何をかんがえるのか?社員が何をかんがえるのか?利害関係者が何を考えるのか?自分がなぜ考えるのか?等々。

  3. あつろう より:

    安倍首相の場合たしかに、外見がいいので、彼の中身や実行力までは問わない。とにかく彼ならうまくやってくれそうだと、おもわせる面はありますね。


    人の脳って自信があるときは、自分の意見を貫き通すクセが強くなり、一方で自信がないときは周りに左右される。その時の、初めのイメージや印象は、後のイメージや印象、考え方までも左右してしまうのです。これも思考を深める時に知識として知っておくと役に立つことがたたあります。


    →なるほど勉強になります。私も心にとめておきます

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