今年の消費動向

2006年12月8日 金曜日

早嶋です。



日経ビジネスが独自に調査した2006年ヒット商品ランキングで、世代別の消費者動向の特徴がでていました。



まず、世代を問わずに人気を集めたヒット商品は、任天堂の脳トレに代表される、脳を鍛えるゲームでした。脳トレは、05年5月の初回出荷本数は8万本でしたが、一気にブームとなりあっさりと100万本を超えるヒット商品となっています。脳を鍛えるゲームは、この流れを受けて、各社が商品化し、今年のヒット商品となった背景がありますね。



今年は、ダニエルピンク著の書籍、ハイコンセプトなどに代表されるように、右脳や脳の仕組みを意識した本が多く出まわっていたと思います。理論や計算、時間連鎖といった思考に加えて、創造的、独創性、共感といった右脳の感覚が重要とされる世の中になることを反映していますね。



日経の調査で、世代を問わず、20代から50代まで、同時にベスト10以内にランキングされた商品には、他に、おサイフケータイ、男前豆腐店の男前豆腐がありました。おサイフケータイがランクインされたのは、携帯電話がすでに上記の世代にとって、必須のアイテムとして定着しているからでしょう。携帯電話はいまや必需品。24時間、半径30cm以内に常に携帯しているといった方も少なくないと思います。



一方、世代によってランクインしたり、ランク外のヒット商品もあります。20代、30代で注目される商品は、mixiです。こちらは、SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)と呼ばれるものの1つで、すでに利用している会員からの招待がなければ入会できない特徴があります。このため、共通のつながりを持つ集団がいくつもでき、有益な意見交換や情報交換等ができるのです。



上記のSNSに代表されるネットを使ったコミュニケーションは、40代、50代にはまだ浸透していないのですね。20代がイノベーターとすると40代、50代はマジョリティーと言った感じでしょうか?ただ、ネットワーク社会は確実に到来しているし、Web2.0等によって、もっと技術を意識することなく普通にコミュニケーションができるようになれば、徐々にWebを使用したサービスも年齢層の高い世代にも浸透していくでしょう。



ランクインしている商品全体の特徴として、価格の安さよりも、商品の納得性を重視したものが多いと感じます。これは、近年の消費者行動が、自らの価値判断を大切にしているといった仮説をあげることができます。世の中の消費が2極化するにつれ、本当に欲しい物や必要な物には、以前よりもこだわりを持って購買を行うようになりますが、日常的に使い、特にこだわりが無くてよいものは、低価格の品物を購買する傾向が如実に出ているということですね。



つまり、ニーズを喚起する商品は低価格であり、ウォンツを喚起する商品は高くても欲しいという感覚が当たり前になりつつあるということでしょうか。



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