考える力

2012年11月3日 土曜日

早嶋です。


混沌とした世の中。仕事で必要な能力とは何でしょうか?幾つかあるでしょうが、考える力だと思います。

答えのない世界に答えを与えられるのを待っているだけの存在では、価値を創出することは難しいでしょう。考える力はAristotelesが唱えた論理学がベースになると思います。それをベースに多くの経験的な事実から1つの命題を導く考え方、帰納法。それに帰納法で導き出された2つ以上の命題から事実を導く考え方、演繹法。加えて、マッキンゼーが提唱しているような漏れ無くダブりなく発想する考え方、MECE。

何かあるごとに、So What?とSo Why?を繰り返し、自分の考えを持つと同時にその根拠をしっかりと示す。人とコミュニケーションを取るときにも、自分の主張や反論を正しく相手に伝える説明する力。人の話を鵜呑みにせずに、敢えて対立する立場から話を考え、積極的に傾聴する力。それから相手の話から効果的に問題の所存を明らかにしていく質問力。説明する力、傾聴する力、質問する力の3つもあると良いと思います。

ある命題について論理的に思考して積極的にコミュニケーションを取る。相互に自分の主張と反論を交わしながら相互の理解を深め、合意、結論に導いていく。議論が終われば互いに恨みっこ無しのスッキリした関係を構築する。良く分からないこと、見えないことを明らかにして、それらを解決するためのアプローチを見つけていく。都合が悪くても事実を受け入れる謙虚さ。そして事実を積み上げて結論を導いていく。

このような考え方は西洋で2000年間引き継がれてきています。混沌とした今の世の中を生き延びていくためには身に付けておきたい力だと思います。



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