マグロを取り巻く環境

2006年11月17日 金曜日

早嶋です。



本日のnikkeiにマグロに関する記事が出ていました。



—以下、抜粋—

日本など42カ国・地域は17日から、大西洋や地中海のクロマグロなどの資源管理に関する国際会議「大西洋まぐろ類保存国際委員会」をクロアチアで開く。乱獲で資源状況が悪化したクロマグロの漁獲枠削減や監視体制の整備が焦点だが、総漁獲枠の削減は避けられそうにない。最大消費国の日本は難しい駆け引きを迫られる。

—以上—-



世界のマグロ消費量を調べてみると、75年で全世界で90万トンだったのが、2000年には、190万トン、02年には225万トンになっています。02年ベースの資料では、そのうち日本の消費量は65万トンで、約30%を占めています。(マグロ需要協議会資料参照)



日本のマグロは、80年代後半を境にして、輸入量が急増しています。現在、日本で食べているマグロの半分以上は輸入マグロになります。国内からの遠洋漁業だけでは需要に追いつかなくなり、世界各国から冷凍マグロが輸入されるようになりました。



水産物流統計を見ると、その推移が確認できます。85年は、33カ国からマグロを輸入していましたが、02年には70ヶ国にまで増えています。



近年、BSEや鳥インフルエンザの発生で欧米諸国や中国などで魚を食べる事を見直され、日本以外のマグロの消費量が増えたことより、マグロの乱獲が世界的な問題となり取り上げられたのでしょう。



今回の記事の通り進めば、今後、マグロの価格高騰は避けられないですね。マグロの価格は、上記の乱獲の問題以外にも石油価格の高騰とも関係します。これは、マグロ漁船の運航に影響が出て、燃料の高騰に対応できない水産企業の倒産が相次ぎ、国内でのマグロの漁獲高が減少しているからです。さらに、お隣中国の食事情にも影響を受けています。中国の各都市では日本食ブームによってマグロの需要が急増しているのです。



マグロ一つを追っかけても、世の中の事情がかなり、複雑に絡み合っていることが分かりますね。



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