Gyaoの危機

2006年11月12日 日曜日

早嶋です。



ネット検索の大手、Googleが動画投稿サイトのYouTubeを約2000億円で買収しました。Google自身も動画投稿サイトを展開していましたが、米国での国内シェアは1割程度。YouTubeは5割近くのシェアを占めていたので、動画検索の挽回のために、買収しよう。と、Googleは考えたのでしょう。



この買収劇で、日本のGyaoは大きなダメージを受けています。というのも、YouTubeは誰でも10分までの動画ファイルを完全無料で投稿することができて、見るだけなら会員登録すら不要。これが、世界中で受けて、設立わずか20ヶ月程度で、1日の閲覧数が1億回を突破、毎日の新作が6万5000本以上も追加されるようになったからです。



今年に入ってから日本でも話題となり、たちまちに日本からのアクセスが世界No.1になりました。この影響によって、Gyaoの閲覧回数は、ここのところ急激しています。Gyaoからすれば、ある日突然海外のサイトが、自社のユーザを取っていった形になります。



大前氏が論ずる新資本論では、現在の経済空間は、4つの空間から成り立つと言います。従来から存在する実態空間に加えて、サイバー空間、ボーダレス空間、そしてマルチプル空間です。



今回の、Gyaoは、国内のサイバー空間で運営を行っていましたが、ある日突然、国境を超えたYouTubeがやってきて、Gyaoの領域をも侵してしまった。という形になりました。サイバー空間で行っているビジネスがいかに寿命が短く、継続して行くことが難しいか如実に語っています。



YouTubeとしては、Googleに、最も評価が高い時期に売却してしまったので、その点では、良い仕事をしたように感じます。



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