サムスン式仕事の流儀

2012年4月15日 日曜日

サムスンは韓国を代表する企業で、韓国最大手の綜合家電、電子部品、電子製品メーカー。サムスングループの系列会社は現在64にのぼり、売上高は韓国のGDPの22%以上を占めています。サムスンの社員はグローバルに活躍し、仕事を淡々とこなすことより、多くのサムスン出身者が多くの企業からヘッドハンティングされるのもうなずけます。以下、「サムスン式仕事の流儀」から抜粋した5年で一流企業になるためのルールです。所々参考になる箇所が多々ありますね。

入社前

* 集合場所に6時30分と言っていて、6時23分に来るヒト。これを数分の遅れと考えるヒトは論外。ポイントは、時間の大小ではなく、約束を守れるか、守れないかで判断される。約束を守れないヒトは仕事での信頼を得ることは出来ない。
* 基本的なことは重要。基本的なことが出来ていなければ、毎回何かのミスをする。その小さなミスは全体の仕事からみると影響はなさそうだが、そのミスが全体の仕事に大きな穴をあけることにもなる。基本は極めて重要。
* どのようなアクションを行っても、その内容に対しての報告はリアルタイムに行う。その場合、タイトルと要約は重要。また、適切なストーリーラインが無ければ端的にまとめられても効果が薄い。結論とその根拠を示すことも同様に重要。
* 報告書に対しては、事実の報告を乗せた後、その課題に対しての解決策の方向性を示す。つまり、報告書は次のアクションを示す。
* 会議に対しては、目標、担当者、完了日をかならず念頭において開始する。議事録は、会議が終了後即時参加者と必要な関係者にメール配信する。
* 会議後、かならず自分が何をするのか?をまとめたフォローアップシートを作成して仕事の漏れをなくす。
1年目

* 自分の業務には必ず証拠を残す。ビジネスの世界は100%信用できるものは無い。
* 個人のイメージ=会社のイメージになる。自分の言葉遣い、服装、マナー等にも気を使う。
* 朝、服装に気を配ることで、一日の態度が異なってくる。目立ちすぎない程度で、洗練された印象を与えるのがベター。
* そんなことまで言われなくても分かっている、という小さなことまで徹底的に追及して行うのが一流の第一歩。
* 残業が多い会社は伸びている会社か、或は、停滞している時期を乗り越えていこうとしている会社。この時期で文句を言わない。
* 自分の人生で残業後の時間が本当に重要と思うのであれば、この時期は会社を転職することも必要。
* 1年目に社員が覚えることは、全て会社が教えてくれるとは限らない。必要なことは自分で学習する態度が必要。業務に必要なOAやソフトの扱いは1年で確実に克服する。
2年目

* 常に整理整頓をする。仕事は1つのことで完結しない、常に複数の仕事が同時並行的に進むため、状況を整理して置かなければ対応出来ない。
* 役割が高いヒトだけではなく、自分よりも役割が低いヒトにも同様に配慮する。
* 視点を高い位置に持ち仕事とをする。社長のよういに仕事をすることの真因は、全体感を常に感じること。全てのプロジェクトに対して全てやりこなすと言う意志を持つこと。全てにおいて責任を全うすること。
* 忠誠心とは自分のパターンを捨て、上司や役割の高いヒトが求める成果を出すために、自分の視点をそのポジションにもっていくこと。
* 報告書のたぐいを即座に提出する理由は、その時に感じたリアルな感情や状況をそのままに報告書に繁栄して、チームと共有できるため。
* 自分よりも役割の高いヒトの個人的な嗜好を把握する。その極意は、たいしたことに見えないような小さなことが、実際は大きな決定に影響することが多いため。個人的な嗜好は些細である一方、そのヒトの気分には少なからず影響する。それが十分に満たされないと良い結果をえることが出来なくなる。
* 手みやげのセンスを磨く。1つ間違えば賄賂になり、頻発すると相手を来たいさせる。対して意味の無いものであれば逆に相手の気持ちを不満にする。それでもタイミングよく適当なモノを贈れば受け取ったほうは気分がよくなる。
3年目

* 真のプロフェッショナルは魅力的で交換が持てるソフトなヒト。人間的な魅力を備えなければならない。
* ビジネスシーンでの些細な交渉から重要な意思決定における交渉まで、セオリーや実践を含め習得する。
* 相当する分野のビジネスが将来、どのようになるのか?そのトレンドを常に読めるようになる。最大限の情報収集、分析、未来を読む力を身につける。
* 与えられた前後左右の筋道をつかむ、綜合的な判断力を有する人材になるように自身をトレーニングする。
* ヒトの心理や置かれた状況を判断し理解できるように、様々な社会経験を積む。
4年目

* 自分の思い通りにしてくれる上司は存在しないと心得る。嫌な上司との対応の仕方を身につける。どのような上司であれ、反発したり、食ってかかることはしない。
* 血も涙も無い上司に対しては、ハードトレーニングと受け止める。自分がその会社を辞めることが無い以上、その会社の社長でない以上、上司の問題はビジネスパーソンが背負う永遠の課題である。
* 自身の感情をコントロールできるようになる。感情的な対応は、問題の解決ではなく問題を更に複雑にする。
* 昇進して人事権、予算権、発言権などを持たなければ、結局自分がやりたいこと等はできない。従って、昇進に必要な処世術を身につける。
* 出世に置いて業務ができることは当然、しかし、それだけでは上に進むことが出来ないことを理解する。
* 国別のビジネススタイルを身につける。
* 自分のネットワークを広げていく。互いにギブできる関係を数多く構築していく。
* 相手が欲しいという時に与えるのではなく、先に気付いて提供できるようになることが重要。
* 上司という立場になり、優秀な部下を持つことはラッキーなこと。従って、どのような部下であっても、その部下をリードできる能力を身につけていく。
* いい上司といい部下の関係はそう簡単に生まれないことを知る。従って、そのために努力を惜しまない。
5年目

* 成功者はその対価を既に払っているヒトで、失敗したヒトはその対価を後から払ったヒト。
* 目の前の快楽に溺れることなく、自己をコントロールする。
* 緊張の連続に耐えうる精神力、息の抜き方を身につける。
* ひとまず幹部社員になることを目標にする。



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