銀行って?

2011年10月17日 月曜日

早嶋です。

私見です。組織が肥大化すると本来の業務から目が離れ、失敗をしない、上から見放されないという、全く顧客からどうでも良いインセンティブが働きます。結果、マーケットを見ない組織、顧客に目を合わせない組織が誕生します。例えば、今の大きすぎる銀行です。本来は中小企業を育てて、じっくりと付き合ってきた銀行ですが、今は手続き業務に追われています。そのような資料作成は誰もができる仕事、敢えて高い給料をもらうべき人がやらなくても!と思います。

それより、もっと中小企業の経営者と語り合い、企業の内情を知り、世の中の状況を知って欲しいものです。大きな組織の中では管理部門が力を持ち、現場で力を持つ人は、自ら去っていくか、組織から追い出される始末。結果、残った人材はやはり、長いものに巻かれる。


もっと世の中を見てほしい。実際、昔のように金融機関が確実に利益を出せる仕組みは崩れているのに。金融市場のグローバル化や競争環境の激化によって、金融機関も競争に勝たなければならない環境になっているのに。ましてや金利の低さについては文句を言われ続け、銀行の安全性も怪しい時代。投資信託や他の様々な金融商品で預金の魅力は激減しています。

そんな中、官僚よりも官僚主義はまずかろう。なんのためにバンカーになったのか?仕事に就いた時の志は何処やら?



コメント / トラックバック2件

  1. ぐるぐる より:

    銀行には、ビジネスの目利きが必要です。この目利きが甘すぎて失敗したのが、新銀行東京ですが。目利きが重要となると、銀行というより、もう投資家ですね。
    スタッフ部門とライン部門では、本来はラインが主のはずですが、いつの間にかスタッフが力を持つようになります。銀行でいうと融資、審査系がラインで、経営企画系がスタッフでしょうか。銀行はジョブローテーションがあるから、シャッフルされるんでしょうけど、企業のトップは、あくまでライン出身者が就くべきだと考えます。ラインが政治家、スタッフが官僚とも言えますね。

  2. biznavi より:

    優秀なラインは、政治的なスタッフ部門に嫌われる。結果、スタッフ部門が事務系出身になり骨のない組織になる。うーん。

    いつも、コメントありがとうございます。

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