起業の仕方

2010年12月8日 水曜日

ビジネススクールでは、起業するための様々な手法や出口戦略までくまなく学びます。しかし、その多くの事例が100億円規模のビジネスで、やや肌感覚が合わない部分もあります。

確かに志高く大きなビジョンを基にビジネスを立ち上げる事は大いに結構です。しかし、大きなビジョンの第一歩は自分の食いっプチをしっかり稼ぐことです。ビジネスのポテンシャルに対して融資、投資は集まりますが、それは次のフェーズかもしれません。

まずは小さく初めて感触をつかむ。小さな規模でもよいから投資家に対してビジネスのポテンシャルを紙ベースではなくリアルベースで示す。これが次に進むためのステップであり、いきなり大きく始めた時のマイナスのリスクを減少するポインのように感じます。

小さな一歩が上手く行けば、次の行動は極めてとり易くなります。このフェーズでは自分が食べれるレベルにあるのでひっくり帰っても何とかなるという感覚を持つことになります。これは強いです。

もうひとつ始める方法があります。ゼロからではなく、一から始める方法です。これはM&Aを活用する方法です。M&A?と考えるかもしれませんが、小規模であっても活用できます。むしろ後継者を探している経営者は多くいます。自分が行いたいビジネスモデルに近い企業を買って、感覚を掴みながら試すのです。

この場合、すでにビジネスとして成り立っているので、顧客や社員がいます。この資産を有効に活用しながら自分のビジネスモデルを実行に移すのです。


早嶋聡史






コメント / トラックバック5件

  1. ぐるぐる より:

    確か、中小企業支援機構か中小企業庁か忘れましたが、経営希望者と後継者難に頭を痛める企業のマッチングサイトを運営していました。ある尊敬する先輩に、そのサイトを紹介しようとしたところ、無くなっていました。3年ほど前だから、事業仕分け以前のことです。人間対人間のこと。サイトでお手軽に、とは行かなかったのだと思います。課題は、出会いの機会をどうつくるか?ですね。多くの企業情報を持つ銀行などが一肌脱げばいいのですが。

  2. ぐるぐる より:

    いま、調べたら、次のサイトでした。
    全国商工会連合会・日本商工会議所が行う「後継者人材マッチング促進事業」。

  3. 早嶋 より:

    コメントありがとうございます。
    小規模のM&AやM&Aの中小企業への普及促進は、今後の日本企業にとっても必要と思い、協会を立ち上げました。
    HP: http://www.jma-a.org
    Blog: http://ameblo.jp/jmaa-org/
    Twitter: http://twitter.com/jmaa_org
    Twitterハッシュタグ #JMAA_org
    いつも、情報、ありがとうございます!

  4. ぐるぐる より:

    おお、そうでした。JMAAがありました。失礼しました。

  5. 早嶋 より:

    ありがとうございます。
    こちらの協会、毎月ベースを目標に都内でM&Aセミナーを行っています。目的はM&Aを中小企業が利用するメリットとデメリット。活用する場合の注意点、流れ、などを1時間で提供する内容です。M&Aは大手のものではなく、中小こそ実は使い勝手が良いよ!というメッセージを全国で行いながら中小企業の戦略オプションの一つにM&Aの普及を行っている団体です。

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