当事者意識と目標設定

2010年8月30日 月曜日

大手企業に属していて、モチベーションを低下させる社員と持続的にモチベーションを向上させて成長している人には大きな違いがあると思う。

当事者意識を持っている事と自ら考えて目標設定している事だ。

仕事とプライベートを割り切って、プライベートを楽しんでいる社員が多くいる。全く問題ではないが、経営者からすると少し厄介だと思う。仕事は自ら作るものではなく与えられてこなす発想で仕事を行っているからだ。当事者意識が欠けると、金銭感覚もおかしくなる。会社のお金であれば無駄に使っても悪いと思わないのだ。これは問題だ。

もうひとつは目標設定をして自ら考えて行動する事。こちらがなければ、そもそも何のために働いているのか?なぜその仕事をしているのか?どうしてその会社なのか?おそらく答える事が出来ないとおもう。なんとなく惰性で仕事をする。優秀な社員はそれでも成果を上げる事が出来るだろうが、なんとなくつまらなかったり、なんとなく覇気が感じられなくなる。

たとえ希望した仕事ではなくとも、もし個人の目標が明確にあれば、今行っている仕事を自身の目標につなげて考える事ができる。すると無意味と思っていた仕事が実は意味があるものに思えてくる。そうすると成果を上げようと何かしらのドライブがかかると思う。

厄介なのは目標があいまいで、ただ自分を主張するだけの人。やりたい仕事ではないという事で仕事に対しての取り組みが甘くなる。仕事は個人で行うことではないので何らかの影響がチームにでる。結果、良い方向には進まない。

もし、本当に自分がしたい仕事があれば、まずは成果を出すことが先だと思う。組織で働いているのであれば、自分が希望しない仕事を振られるのも当たり前だ。それはその人よりももっと優秀な人がその仕事を行っているからだ。だったらどうするか?取り合えず、仕事は本気でこなして成果を出し続ける事だ。

そもそも初めは仕事なんか選択できないと思う。経験もないし、スキルもないからだ。そこで、与えられた仕事は馬鹿にしないでコツコツちゃんとこなす。そして成果を出し続ける。もし、成果を出し続けていけば、必ず組織のだれかが目をかけてくれるだろう。その時に自分のしたい仕事を主張すると聞いてくれるというものだ。

もし、そこまで結果を出しても組織が話を聞いてくれないのであれば、その時に他の組織に移れば良い。継続的な成果を出していれば転職するときにその成果を買ってくれる経営者は必ず存在する。

主体的に動かなくなると結果的に個人にも知らぬうちにマイナスの影響を与える。主体性が欠けると頭を使って考える事をしなくなるのだ。大きな会社であれば、そうは言っても仕事をこなして生活するくらいの給料をもらうことはできるでしょう。それが月に30万円か40万円かは別として。

その組織に属している限りその事が当たり前になるだろう。しかし、何らかの影響でその組織を出る事になったら。他の組織は誰も相手にしてくれない。自ら考えない人をわざわざ雇用する意味がないからだ。

ある程度の経験があるという事で、自分で仕事をするといいと思うかも知れない。しかし急に月に30万円とか40万円とかを稼ぐ事ができると思うか?もちろん、無理である。

普段から主体性を持ち、自分で目標を設定して動いていると、いざというときが来ても何とでも対応できるものだ。そもそもそのよな行動を普段から取っていればいざというときが来る前に対処しているからだ。


早嶋聡史




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