上司のコーチング 16

2010年8月13日 金曜日

前回まで,
上司の松本さん,部下の西村君に来週の行動予定を確認したところ,問題が発覚しました。
二つあります,12軒の計画に対して,実際にスケジュールが入っているのは5件だけで,
その上に,その5件に対しても目的が明確でなく,従って準備も通り一遍のものでした。
松本さんは西村君に,計画した通りにお客様にアポイントをとり,訪問先に対しては,
進捗に応じた目的とゴールを決めて報告するようよう命じました。期限は15時です。

西村:所長,今朝の会議で指示を頂いていた件の報告に参りました,これが計画表です。
所長:そうか,早かったじゃないか,来週の行動の準備はできたんだな。
西村:全部ではありません,一部アポイントが取れていないところもありますが,それは今日の18時までには必ず完了して報告いたします。

所長:わかった,じゃあ来週の訪問予定の中で,A社に関して進捗を聞かせて貰おうか。
西村:ここは担当者との関係はできたと思いますので,今回は現状を教えていただきます。

所長:なるほど,関係ができたと判断する根拠と具体的には何をお尋ねするの?
西村:先月あたりから必ずアポイントも頂けるし,携帯に連絡を頂くようになったんです,だから多分大丈夫だと思います。

所長:それはよいサインだね,もっと確実にするにはストレートにお聞きするといいね。たとえば「次回,幾つか教えて頂きたいことがあるのですが,お尋ねしてもよろしいですか?」などと聞いてみてはどうだい。
西村:はい,そうしてみます。この後でもう一度電話してみます。それとお尋ねすることは,1)現在ご利用のサービス,2)ご取引の期間,3)お取引の条件,4),取引可能性,5)ご不満なことなどを教えて頂ければと思っています。

所長:そうだな,最初はその程度から始めた方がいいだろうな。そこで気になるのが「ご不満なこと」だよ,これは最初の質問にしてはハードルが高いよ。今回は質問に答えるという実績を作れば十分だろう,「急いては事をし損じる」だよ。
西村:はい,ありがとうございます,気をつけて進めます。

こんな感じで進めてみるのはいかがでしょうか。



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