ランニングシューズの需要

2010年6月14日 月曜日

みなさんのお家にランニングシューズはありますか?

近年のスポーツブーム、特にラインニングのブームに乗ってランニングシューズの国内出荷額が右肩上がりで増えています。矢野経済研究所の調べでは2006年で350億程度だったのが2008年で400億、2010年は450億に届くとの予測が出ています。

その中でも売れ筋の商品は、ランニングをこれから始めようとする初心者向け、始めたばかりなどの初心者から中級者向けのシューズです。

2007年に始まった東京マラソンをきっかけに全国各地でマラソン大会が開催され始めました。健康志向の高まりからランニングに注目が集まり、各種シューズメーカーも力を入れています。

一昔と違うのは、シューズは上級者向けでは無いので機能性もさることながらデザイン性に力が入っている事です。本気の走りをするわけではないけれども気軽に始めてみたい。そんなニーズが多いのでしょう。また、せっかく走るのだからウェアに合った靴がいいなー。なんて方も多いでしょう。

確かに、ランニング専門店に並んでいるシューズは一昔前のいけてないデザインから一風してかなりオシャレな靴が並んでいますね。

更に各社はシューズの試し履きの機会を増やしています。例えばアディダスでは永田町駅近くにアディダス・ランベースを設置して最新モデルや現行モデルのシューズの貸し出しを行っています。1回300円でシューズを貸し出し、実際に近隣の皇居を走ってもらうのです。同様のサービスはアシックスや他のメーカーも行っています。

洋服と同様で、シューズの存在を知る、手に取る、試着する。と購買する確率があがるでしょうから、上記のような貸出サービスは極めて有効な販売促進活動ですね。

ランニングブームがこのまま続き、一つのトレンドとなると、今後は初級シューズを履いて1年、2年トレーニングするとちょっと上級を目指してみようかしら、などと1つ上のランクの靴の需要が増えるかもしれませんね。東京マラソンが2007年に始まり、爆発的に応募が増えたのが3年目の2009年。すると今年位までは初心者や中級レベルの需要が増え、来年頃からは中級者レベルの靴も人気が出てくるでしょう。

メーカーは、中級者以上のシューズにもこれまで通り機能のみではなく、ファッション性を取り入れたシューズの開発に取り組んでいるところだと思います。



早嶋聡史





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