調教に見るパラダイム

2006年6月18日 日曜日

早嶋です。



英語で馬の調教師のことを、horse breakerと呼び、伝統的な馬の調教をhorse breakingと言います。この方法は、4、5人がかりで何時間も何日もかけて馬を調教します。調教をブレイク(破壊)と呼ぶのにはわけがあり、それは荒っぽい仕事で、大声で叫び、ムチでうち、力ずくで馬を従わせると言うものだったのです。



ところが最近の調教では、馬の言葉を話しながら調教を行うといいます。事実、マルティン・ハルドイ氏をはじめアルゼンチンの調教師は、馬語の研究を盛んに行っています。馬語を使った調教方法は、従来のそれと全く異なり、馬のことを考えながら調教を行うそうです。つまり、対話によって馬との関係を構築する。使うことはば、昔ながらの荒っぽい調教の言葉ではなく、馬の言葉。



これは、従来とのルールと全く異なる方法です。これを、リーダーが従来取っているコミュニケーションに例えてみると、どうでしょうか?馬と話すためには、馬の言葉で話す必要があるように、部下と話すときには、部下が使っている言葉で話す必要があるのです。リーダーの言葉に対して、部下が義理で反応しているのでは、全くコミュニケーションの意味がありません。



リーダーが伝えたいことは部下の言葉、チームメンバーの言葉で語らなければならないのです。リーダーのコミュニケーション方法にもパラダイムシフトが必要なのかも知れません。



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