炭酸市場

2006年5月27日 土曜日

早嶋です。



コンビには、世の中の動向や流行をいち早く取り入れる情報収集の場として最適なので、日頃よりコンビニはよくチェックしています。



最近の飲料コーナーでの目立った変化は、炭酸飲料です。コカ・コーラやファンタと言った古典的な炭酸飲料に加え、最近はスパークリング・ウォーターなどの炭酸飲料の品揃えが増えています。



この動向を企業は見逃しません。コーヒー飲料大手のネスレ日本は、ネスカフェブランドで、「スパークリング・カフェ」を投入しています。その名の通り、コーヒー入り炭酸飲料です。ネスレ日本によれば、「スパークリング・カフェ」に対する流通サイドの反応は上々。大きく流行るものではないが、ニッチ層に取り入れられると見ているようです。販売前のリサーチでも、反応は予想より良くネスレとしてはその手ごたえを感じているようです。



ネスレのマーケティング担当者はいわく、「6人に1人は必ずはまる。はまった人が毎日飲んでくれればいい」と。TVなどの大きなキャンペーンをする予定が無かったにも関わらず、大手のコンビニから全国販売が決定した点では「極めて珍しい商品」と話していました。スパークリング・カフェの需要よりも、その奇抜性によってネスレブランドの宣伝としてのプロモーション効果を狙ったのでしょうか?



ちなみに、炭酸入りコーヒー飲料は、以前にも日本での発売があったようです。01年にUCC上島珈琲から「カフェ・ラ・シャワー」、サントリーから「カルーア・ラム・コーラ」。その寿命は想像の通り短命でした。



コーヒーの炭酸飲料化は、「コーヒー・ブラック」としてコカコーラでも今年の4月より発売されています。先の「スパークリング・カフェ」もそうですが飲料水の新商品は、旨かろう不味かろうといった内容が話題に上りやすいです。コーラは、ライム、レモン、バニラ、チェリーなどのフレーバー付きが出ているし、ダイエット、カロリーオフと言ったラインアップもそろえています。ここにコーヒーが出ても不思議な感じは無いのかも知れませんね。



こちらの日本進出は、話が出る前に市場から消えるかもしれませんが、コーラは、新商品としてゴディバのチョコレートドリンクをコカコーラブランドで出すなど精力的な新商品開発を行っているようです。



ともあれ、購買障壁の低い価格帯なので、新しいものは試してみるのが一番ですね。



—ただ今、ブログマーケティング実験中。—



実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。



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