社員は経営者の鏡!

2009年11月8日 日曜日

mirror

午前中、早嶋が起業してからずっと仕事をさせて頂いている経営者の方と、彼の会社の将来ビジョンを作成するブレストを行っていました。本日は開業10年の特別な日。そんな日に、さらなるステップのため会社のビジョンをワイガヤでブレストする、特別なミーティングでした。

改めて、起業からこれまでの軌跡を聴いていると、医院が急激に良くなったターニングポイントがあります。その瞬間は、経営者が変わった事です。物理的には同じ経営者ですが、経営者の考え方が180度変化したのです。それまでは、医院は経営者一人の力で引っ張っている、優秀なスタッフや社員がもっと必要だ!という認識でしたが、ある時、気付いたそうです。

経営は一人で行っているのではない。ましてや医療サービスの提供は社員やスタッフが行っている。ドクター1人が提供できる治療や医療行為、医療サービスはスタッフや社員がいるからこそ提供出来ている。1人で行っているという認知は大きな勘違いだ!と。

その日から、今まで社員やスタッフの悪いところしか見えなかったのが、良く考えているところや、伸びているところなど、社員やスタッフの良い点が見えるようになったのです。これまでは、自分が全てやっている!という認識だったので、社員やスタッフの良い点を見るという視点が無かったのです。

そうするとどうでしょう。駄目だ!と思っていたのは、実は良く頑張っているけど、やり方が少しまずかったり、方向が少しずれていたり。取り組む行動は前向きだけどちょっと違う。というのがどんどん見えてくるようになったそうです。そして、社員やスタッフに対して起こる事なく、その事を伝えて、良い方向に導くようにします。結果、経営状況が徐々に良くなってきました。

これまでは、主体は自分だと思っていたので、部下の様子は悪いところしか見なかった。しかし、その日から徐々に主体は部下で、自分はその部下を支えているとの認識になったので、彼ら彼女らの良いところを伸ばすための視点が生まれてきた。結果、部下に対してのコミュニケーションが改善され、部下も経営者に対してポジティブな反応をするようになったのです。

経営者の行動が部下に響く。まさに社員は経営者の鏡なのです。

部下や社員の動きが悪い場合、彼ら彼女らを否定するのではなく、経営者である自分の行動を顧みる。彼ら彼女らの行動や結果は、経営者の反応の結果だと。経営者の視点が変われば、部下の反応も良くなるモノです。しかし、これに気付くためには非常に長い時間がかかるのかもしれません。

そんな事を考えた午前中でした。


早嶋聡史



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