後継者として考える事?

2009年6月26日 金曜日

早嶋です。



名古屋のコンサルタント会社にて後継者育成塾でお話をする機会がありました。起業と違って、後継者としての立場、また違う視点で考えたり、悩みがあるものです。



実は、後継者になる方々から普段からよく何を勉強すると良いですか?という投げかけを頂きます。その時に、およそお話しする内容は次の3つです。



1)資金繰り、2)社内コミュニケーション、3)方向性を示す、です。



1)資金繰り

中小企業の経営者にとって資金繰りの悩みはある種、永遠まといつくものかも知れません。これは順調に行っていて、企業を大きくする段階に特に多いです。その時に、資金繰りの選択肢として間接金融一本ではあまりにも自由度が低いです。そのため、どのような資金調達のオプションがあるのかを理解することは重要です。それから、資金繰りを行う相手とある程度交渉をする場面が多く出てきます。この時にも先方の言われるがままではなく、理論武装して交渉できるレベルの知識は欲しいところです。



2)社内コミュニケーション

後継者と言う場合、多くが最も身近な身内、つまり父親など親族の会社を継ぐ場合が多いです。そして先代が優秀であればあるほど、組織の人々は後継者を馬鹿にするかもしれません。極端な話、馬鹿息子が継げるのかと。



このときに、いかに社内の人間とコミュニケーションをとっていくかが重要な鍵になります。例えば、組織論の知識や、心理学の知識、人が嫉妬したりモチベートされる仕組みを良く理解しておくことは、後々、その立場に立ったときにとても役に立つと思います。



3)方向性を示す。

せっかく、後継者として会社を継ぐのであれば、自分の役割は何なのか?をしっかり考える事です。単に会社を次いで継続する程度では、社員はおろか、自分のモチベーションすら持たないでしょう。



自分は何で会社を継ぐのか?人から言われて行うのではなく、自分の意思においてしっかりと考えをまとめておくことが大切だと思います。この意思や思いは組織を動かしていく機動力になることでしょう。



と簡単に書いたものの、上記の3つはすぐに身に付くもの、あるいは考えがまとまるものではないと思います。しかし、せっかく会社を継ぐ機会があるのであれば受身になるのではなく能動的に動いたほうが組織も自分もハッピーだと信じます。



もし、それが嫌なのであれば、初めから望まない選択肢というのもあるでしょう。



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