最近の若い者は・・・

2009年6月11日 木曜日

早嶋です。



最近、出版社の方々と多く話をする機会があります。そして毎回、どのような書籍が売れているのですか?という話題になります。



近年、最も良く販売部数が伸びている書籍は価格が1000円から1500円程度の自己啓発もの。書籍のタイトルが分かり易く、キャッチーなものが特に売れているようです。中でもコンセプトが比較的軽い自己啓発ものや、ちょっと涙をさそう感動もの。



対して、2年前くらいまで良く伸びていた経営に関する書籍や少し重ための内容のビジネス書、価格にして2000円~2500円程度の書籍はパッタリだそうです。以前はマーケティングとタイトルにつけば、ビジネス書では珍しく部数が伸びていたといいます。



しかし、現在では見向きもされない。実際、マーケティング関連の書籍は定期的にチェックしていますが、世の中で発表される論文の数と比較して書籍化されるペースがかなり落ちていると感じます。



ある出版社の編集者は現在の情況を次のように語っています。現在は、ある程度の情報がWebやフリーペーパーを含めた新たな媒体によって買わなくても情報を仕入れることが出来るようになった。そこで、書籍を購入して情報を得るということをしなくてもよくなった。



ただし、何か知識を仕入れている感覚を常にもっておきたいので、軽い感じの書籍を持っておきたい。それが、自己啓発ものにつながっているのでは?と。ただ、以前の自己啓発ブームとは異なり、コンセプトが軽いもの、即効性が高いもの、あるいはそのように表現された書籍が手に取られやすい、と。



確かに景気の落ち込みもあり、新しく書籍を購入して読むよりは、これまでに持ってた書籍を読み返したりしている方も多いかもしれません。上記のように話をされていた編集者は、以前は7割~8割程度の確率で書籍の売れ行きが読めていた。しかし、現在は全く読めなくなった、と語っていました。



確かに、媒体が増えたこと、多様な人が増えたこと、などの影響で一筋縄ではいかないのでしょうね。



別途、話が草食系男子の話題になりました。レジャー白書の情況を見ても、海外に行く若者が激減して、車に興味を持たなくなり、巣篭もり現象に代表されるようにインドアで過ごす人が増えている。挙句の果てに弁当男子なる現象も見られるようになって、かつての日本男児はどこに行ったのか?と。



ただ、そのような男児も何故か、ソーシャルアントレプレナーには興味を持つ方々が多く、この手のセミナーや講演会は立ち見が多い。人のことを考えるのも重要だけど、個人としてどうしたいの?それともうひとつ、面白い現象に「ヤンキー」の生き様が再び注目されている。最近の若者は、・・・。という言葉は歴史を繰り返す。



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