パンデミック

2009年1月11日 日曜日

早嶋です。



pandemicパンデミック。限られた期間に感染症が世界的に大流行することを指します。去年の後半より紙面や雑誌、テレビで特集されているので頻繁に耳にしますね。今後発生するであろうインフルエンザ・パンデミックは、多くの死亡者を伴うと予想される世界的な脅威の1つです。



過去、新型インフルエンザのパンデミックは10年から40年の周期で発生しています。

1918年のスペインイン風邪

1957年のアジアインフルエンザ

1968年の香港インフルエンザ

1977年のソ連インフルエンザです。

1918年のスペイン風邪では実に世界中で4000万人、日本でも39万人が死亡しています。



パンデミック。昨今の流通事情を考えると蔓延する機関と範囲は、過去のそれと比較になりませんね。人口の増加や都市への人口集中、加えて飛行機や電車などの交通機関の発達。短い期間に地球全体に蔓延し甚大な被害をもたらすと。米国疾病管理センターによると、日本では4人に1人が感染し、医療機関を受診する患者は最大で2500万人と推定されています。



パンデミックはいつ発生するかの予測が立てられないので、発生した時の対策を講ずる必要があります。特に、一般人の生活維持を支えている人々は必須です。国はこのような人々を社会機能維持に関わる機関・企業として特に注意を払っていました。



社会機能維持に関わる機関・企業とは、以下が該当します。



■治安維持

機能が低下した場合、治安悪化のため社会秩序が乱れてしまう可能性がある。例えば、消防士、警察官、自衛隊員、海上保安官、矯正職員等。



■ライフライン関係

機能が低下した場合、最低限の国民の生活が維持できなくなる可能性がある。例えば、電気事業者、水道事業者、ガス事業者、石油事業者、食料販売関係者等。



■国又は地方公共団体の危機管理に携わる者

機能が低下した場合、最低限の国民生活や社会秩序が維持できなくなる可能性がある。例えば、国会議員、地方議会議員、都道府県知事、市町村長、国家公務員・地方公務員のうち危機管理に携わる者等。



■国民の最低限の生活維持のための情報提供に携わる者

機能が低下した場合、情報不足により社会秩序が維持できなくなる可能性がある。例えば、報道機関、重要なネットワーク事業・管理を行う通信事業者等。



■輸送

電気・水・ガス・石油・食料といったライフラインを維持するために必要な物資を搬送する者で、鉄道業者、道路旅客・貨物運送業者、航空運輸業者、水運業者等。



上記の機関・企業はもしパンデミックに見舞われたとしても、何らかの方法を使ってでも自分の業務を遂行する必要があります。つまり、緊急時であっても何らかの方法を使って出勤しなければなりません。



そのために、かつては職場と住居が隣接していました。例えば、国家公務員の社宅等は霞が関周辺にありましたよね。しかし、一部メディアやマスコミのお陰で、それが殆どなくなっています。当時の主張は、税金の無駄使い!という一方的な側面での報道でしたね。



パンデミックの対策を見ていると発生した時は、ほにゃららしましょう!というものがほとんどで、自分がかかった!あるいは、自分がいる地域から感染者が発覚して地域が封鎖された!と言った場合、誰に連絡するのか?などといった対策は殆ど考えられていないと思います。



また、国家的にもタミフルを2000万人分備蓄しているそうですが、発生した場合、どのようなルートでどのような方法で配布するのか?などと、具体的な方法は皆無です。



パンデミック。いずれにせよ、最低限、自主的な対策を講じている必要があると思います。



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