完走の感想

2008年11月16日 日曜日

早嶋です。



下関海峡マラソン、完走しました。結果、4時間40分。



2週間前に参加した福岡シティーマラソンは1時間46分程度だったので、フルは4時間程度で走れるだろう、という甘い考えを持っていました。しかし、次元が違います。



ランナーはじめ、1キロ6分のペースで走れば、4時間12分前後でゴールできると考えていました。そこで、スタートから10キロ地点くらいまでは、1キロ5分40秒のペースで走ります。しかし、11キロ地点を過ぎたところで急に膝に痛みが。福岡シティーマラソンで右膝を悪くしていたのです。そんな中、20キロも走れないんじゃないか?などと頭で考えるようになり、すでにこの時点から、「途中でやめよう」と思い始めます。



それでも、20キロ地点では2時間を切るタイム、かろうじて1キロ6分を切るペースで走っていました。しかし、既に膝をかばって走ったせいか、反対側の膝にも痛みが走り始めます。これまで、連続して21キロ以上走ったことが無く、残り半分も走れるのだろうか?頭の中では、念仏を唱えるように「もういいよね」と繰り返し考えました。



21キロを少し過ぎた時点で、「残り半分!」という文字が目に入ります。この状態で折り返しか!という感じと同時に、未知の分野に一歩踏み入れた感覚を覚え、どこからとも無くアドレナリンに満たされた感覚に。しかし、体力は全く問題無いのですが、足が痛くて動かない。ペースは落ちる一方。



今回のコースは、15キロ地点から40キロ地点までは、アップダウンの繰り返し。ただでさえ遅いペースが、更に遅くなります。実際、走っているのか歩いているのか分からないくらいのスローペース。1キロ7分から8分ペースを行ったり来たり。



4時間という妄想を捨てました。そして、1)完走する、2)絶対に歩かない、という命題を掲げました。



コースは1キロおきに看板があるのですが、25キロ過ぎからの1キロは永遠に続く感じでした。それでも少しずつ数字が増えていくのを見ては、残り後何キロと頭で数えていく。そして、途中で幾度となく、「もう辞めよう」と。この繰り返し。



30キロを過ぎた時点では、途中で休んだり、歩いたりしている人もいました。走っている自分と歩いている人のペースに大きな違いが無い。でもきっと一度歩いてしまうと、もう走ることをあきらめるだろうと。完走する、マラソンなので歩いてはいけない。命題は変えてはならない。



マラソンをする人はよく、35キロの壁がある!といいます。しかし、その壁は、トレーニングをつんだ人の話なんですね。実際は、もっと手前に壁がありました。やめたからと言って誰かに怒られるわけでもなく、また、完走したからといって、誰から認められるわけでもなく。それでも、継続して走る。自分との約束。一度、走ると自分で決めたら、最後まで継続する。これが楽しい部分なのでしょうね。



ゴールするまでに、おそらく100回以上は途中で辞めようと心の中で叫んだと思います。でも、完走した後は、今度は楽に走れるように、脚力を鍛えるトレーニングをしよう!とまた、走っているイメージを考えているのでした。



精神的に良い経験でした。初フルマラソン、完走。



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