ペットビズ

2008年11月3日 月曜日

早嶋です。



ブログ「アンゾフ()」でコメントした成長マトリクスを使って、人口減でも売上を伸ばしている企業を考えてみます。



セミナーでもよくコメントしているペット関連産業。これは、アンゾフのマトリクスで言う、既存商品・新規市場の新規市場開拓があてはまります。ペットフード工業会が発表している資料によれば、わんちゃんと猫ちゃんの飼育数は95年から02年にかけては1700万匹前後で推移していましたが、03年から急増。07年には約2300万匹に達しています。



ペットブームの引き金は某消費者金融のCMなどとも言われますが、ペット関連の市場は成長産業であることは間違いないでしょう。市場規模は1兆円を突破。米国のペット関連の市場規模が4兆3000億円程度であることをみれば、日本の市場もまだまだ成長しますよね。海外と比べ日本のペット産業で特徴的な事は、部屋飼いにあります。これは住宅事情の影響しています。実際、わんちゃんの6割、猫ちゃんの7割が室内飼育です。



ここに目をつけた企業にペットの夏服を企画・販売した会社があります。室内飼育が多いので、夏場にペットのためにと冷房をつけるのです。乾燥に弱いペット、夏風邪をおこします。その予防にペットの夏服がバカ売れしたのです。



他にも日本のペット関連市場は日本人が抱える問題と同様の悩みをもっています。高齢化です。医療の発達が日本の高齢化の要因の一つであるように、ペットの高齢化も同様です。実際、02年から犬猫向けの個人診療施設が50%程度増加しています。ある調査によれば犬の平均寿命は03年で15歳。これは85年の平均寿命と比較すると2倍も長生きしていることになります。



では、ペット産業で可能性のあるビジネスは何か?これは、人間との生活を考えると用意に出てきます。例えば、ペットと同伴できるレストランやカフェなどの飲食店。ペット用岩盤浴やペット用整体マッサージ、アロマオイルを使ったペット用マッサージなどのペット用健康産業。食の問題を考えれば人間のそれと同様にペット用サプリメントやペット用のダイエット関連商品。他にもペット用葬儀産業やペット用墓地と人用の既存商品をペット用に展開したものばかりです。



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