歴史は繰り返す⑤ 個人情報と富の分配

2020年1月10日 金曜日

早嶋です。

近年の資本主義は格差が拡大する仕組みです。1900年代は資本は工場や設備や土地の購入資金でした。それが今は知的財産や知恵などの無形資産に変わりました。その違いを引き起こしたのがデジタルです。

そして、デジタルの住民を牛耳るプラットフォーマーの出現によって更に状況が変わりつつあります。個人情報はデジタル化された瞬間から資産に変わります。しかしそれは個人の資産ではなくなり、自然とあるいは個人があ知らぬ間に、つまり無意識のうちにプラットフォーマーと共有する状態になっています。そしてプラットフォーマーがその資産を活用して富を得始めているのです。

本来その富は個人も教授できればよいのですが、プラットフォーマーが結果株式を握っているため、富の分配は行われません。この動きに対して世間は声を上げはじめています。プラットフォーマーも個人情報の活用の方法を考えはじめています。徐々に個人情報の使用コストが高まっているのです。

しかし、見方を変えると少し勿体ないです。個人情報の総和を人間社会を良くする方行に使えば、結果的により人間らしい、環境にやさしい仕組みが安価にできると思います。例えば、健康に活用する、社会環境を良くする取り組みをする、交通などのインフラや都市計画の仕組みづくりに活用する、観光や物事の発見を通じてより良い社会を作る仕組みに活用する、など大義名分が明確な取り組みにはどんどん開放すべきだとも思います。

となると、個人情報の活用をしている企業は、上記のような取り組みをすることを義務付けられるか、それを行わないのであれば税なのか、個人情報を活用している個人への配分になるか分かりませんが、圧力がます方向になることもイメージできますね。



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