原です。
人を動かすのは、それが正しいか間違っているかの理屈、すなわち論理思考だけではないです。参加したい、商品を買いたい、サービスを受けたい、守りたい、助けたい、褒められたいなどの人の感情を動かすことが必要です。
事例を述べると、先日、私は日本の着物を買いました。
ある用事で着物の有名店の前を通り過ぎようとした時、ショーウィンドウに展示されていた着物を見て、「格好良い」が脳に刺激を与えて、これを自分が着たら「格好良くなるかな」と直感が働き、この着物がほしいという感情が高まりました。その時は、着物の買い物が目的では無かったため、買いませんでした。
時が経てば着物がほしいという感情は薄れるのではないかという思いもありましたが、「着物を着て演劇でも鑑賞したい、街を歩いてみたい、食事をしたいなど」の感情が高まる一方でした。
数ヶ月してから、お店に行き着物の説明を受けました。私からの質問の内容は、デザイン性だけでなく理屈的な内容で、「素材、機能性、用途、購入後のアフター、価格など」でした。お店の店長さんからは、作り手の手間と思い、希少価値も説明頂きました。私の感情は更に高まり、総合判断により着物を買いました。
デザイン性重視で買う人もいるでしょう。機能性重視で買う人もいるでしょう。私の場合は、直感(感情)と客観(論理思考)と共感(感情)の流れにより、着物を買うという行動につながりました。
今は仕立て段階ですが2ヶ月後には、着物を着ているシーンが実現します。
もしも、着物を着ている姿を知人や友人が見て、「その着物格好良い、お似合い」などと言われたら、私の満足度は高まり着物ファンへと進展してくのでしょう。
ビジネスの世界では当たり前のことですが、お客様を喜ばせることが上手な人にはファンがいます。人の感情に響くようなモノやサービスを創造し提供することで、ファンを育てることが必要です。
弊社主催の月次セミナー「わくわく塾」では、参加者の皆様が仕事など豊かな人生を過ごしていくために、論理力・創造力・共感力による課題解決をテーマに開催していきます。ご参加よろしくお願いします。
2019年は、「直感、理屈、行動」で、お互いに豊かな年になるように仕事に取り組みます。
今年も宜しくお願い致します。
2019年1月10日 のアーカイブ
人は感情で動く
職場での女性の活躍
安藤です。
女性活躍推進は、2013年4月、安部首相が成長戦略スピーチ 「もっとも生かしきれていない人材は、女性です」 から始まりました。女性活躍を成長戦略の中核に位置付けられ、大企業を中心に取り組みに力が注がれました。2016年4月には女性活躍推進法が全面施行され、計画的に女性の採用や育成をする企業が増えてきました。ワークライフバランスに配慮しながら成果を上げる「イクボス」をテーマにした勉強会を管理者に向けて実施されました。
そもそも、少子高齢化により労働力不足もあり、また、働き盛りである30代女性たちが、結婚や出産を機に仕事を辞めてしまうケースが多く、産後に復帰しようとしても正社員での採用が難しいのが現状です。女性が継続して就労するための制度や環境が整っていないことが労働力不足の要因と考えられます。
データー参考:結婚・出産を機に46.7%の女性が退職 国立社会保障・人口問題研究所「第Ⅱ部 夫婦調査の結果概要:4.子育ての状況」
非正規雇用者の68.2%が女性 国立社会保障・人口問題研究所「第Ⅱ部 夫婦調査の結果概要:4.子育ての状況」
女性管理職の割合は全体の12.1% 厚生労働省(2017)「「平成28年度雇用均等基本調査」の結果概要」
最近、女性活躍推進の担当者から相談を受けることがあります。「7年、8年と女性の管理者育成に向けて研修を実施しているけど、
女性側からクレームが上がってきている。今後、どのように進めたらいいのか」という内容です。
女性活躍推進が上手くいっていない組織の問題は、共通している点があります。女性活躍推進の法律に従って形だけ実施していることです。本気になって、女性が働きやすい職場環境を整えることをしていないことだと考えます。
理由は、日本に男尊女卑の社会通念が残っており、男女の意識や役割に関するバイアス(偏見)を変えるには時間がかかるかもしれませんが、意識改革に取り組んでいくこと、トップがダイバシティ―(多様性)の重要さを自覚すること、多様性の実現を管理職の業績評価に組み入れる、能力ある女性を管理職として育てる教育体制を整えること、管理職になっても働きやすい環境をつくる等の実効性のある取組が必要ではないでしょうか。
平成生まれの女性(20代)のワークライフバランスの理想は、結婚や育児を経験し正社員・正規職員でできるだけ長く働き続けるは、37%、そして、結婚や妊娠・出産の現実感が増す30代前半45.1%、30代後半で40%という数字です。(引用:日本経済新聞2018.12.14)
2010年短時間制度の導入義務付けの施行により「育児で時間の制約があっても、働き続けられる」と意識が変わっています。
妊娠後もキャリを積めるようになり、中長期での計画を持ち『スキルアップ』しようとする女性が増えてきています。女性たちが望んでいることは、育児もしっかり、上司への希望は強みを鍛えてほしいと意欲的です。
職場での女性の活躍推進には、本気で管理職像や部下との接し方を議論し、部下の生活や制約条件を理解し、信頼関係を築き中長期プランで取り組むことが求められると考えます。
『人材開発、人材育成に活かす外部キャリアコンサルタントによる企業内キャリアコンサルティング、組織にキャリアコンサルタントを養成したいなどのご相談がありましたら、弊社にご相談くださいませ。
最新記事の投稿
最新のコメント
カテゴリー
リンク
RSS
アーカイブ
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年7月
- 2023年6月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2015年1月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月
- 2007年2月
- 2007年1月
- 2006年12月
- 2006年11月
- 2006年10月
- 2006年9月
- 2006年8月
- 2006年7月
- 2006年6月
- 2006年5月
- 2006年4月
- 2006年3月
- 2006年2月
- 2006年1月
- 2005年12月
- 2005年11月
- 2005年10月
- 2005年9月
- 2005年8月
- 2005年7月
- 2005年6月
- 2005年5月
- 2005年4月